ちょっと待った!もしあなたがロリポップとさくらのレンタルサーバは中身が似たようなものだと思ってるなら、それは大間違いです。
後悔する前に必ず5つの大きな違いを知ってください。
ロリポップとさくらのレンタルサーバーの比較表
まずは、大事なポイントを比較表にしたので、ざっと目を通してみましょう。
(青は得に優れた点、赤は劣った点)
ロリポップ | さくら | |
高速性 | ★★★★ | ★★ |
保存ディスク | SSD | HDD |
無料お試し期間 | 10日間 | 2週間 |
料金 | 格安 | 格安 |
障害対応、安定性 | ○ | ○ |
複数サイト向き | ライト▲ スタンダード○ ハイスピード◎ | ○ |
自動バックアップと復元 | 有料オプション(月330円) | 無料(設定必要) |
PHP Vr | 7.3~8 サブドメインごと設定可 | 5.2~8 全体で1つだけ設定可 |
初心者向き度 | ◎ | ▲ |
アダルト | NG | NG |
公式サイト | ロリポップ! | さくらのレンタルサーバ |
ここで特にロリポップかさくらかで選ぶ際に絶対にチェックしておくべきポイントを話しておくと、
- 両社共に最安プランはWordPressが使えない
- 保存ディスクがSSDとHDDで違うため、速度に大きな差がある
- ロリポップは自動バックアップが有料
- ロリポップのライトプランはMySQLが1つしかない
- さくらはWordPressインストールがややこしい
という5点があります。契約後に「失敗した!」とならないように、この5ポイントは絶対に理解しておきましょう。
では、詳しく解説していきます。
ロリポップとさくら比較1:高速性
レンタルサーバーを選ぶ際、「どれだけブログが高速表示できるか?」というのは、あなたもとても興味がある項目だと思います。
というのも、2秒表示が遅れると30%ほどの人がすぐページを閉じてしまうというデータもあるくらい、表示速度というのはサイト運営で重要だからです。
ソフト | ディスク | |
ロリポ(ライト) | Apache | SDD |
ロリポ(スタンド) | Apache | SDD |
ロリポ(ハイスピ) | LiteSpeed | SDD |
さくら(スタンド) | Apache | HDD |
さくら(プレミア) | Apache | HDD |
特に高速化に有効性がある部分を青色にしました。(さくらは公式のスペック表上ではNginX + Apacheとなってますが、実際にお試しした際、なぜかApacheだけだったのでApacheとしています。)
ロリポップとさくらのアパッチ、ライトスピード
まず、ロリポップもさくらも、アパッチという旧世代のサーバーソフトを使っているゆえ、あまり速度は競合他社と比べると速くはありません。
ただ、ロリポップのハイスピードプランに限っては最新のLiteSpeedを使っているため、競合他社に匹敵する速度が出せます。
さくらはいまだにHDD
ここでさくらには高速性で非常にマズイ点があります。それは未だにHDD(ハードディスク)を使っているという部分。
HDDとSDDでは、実に8倍近くの速度差があり、ランダムアクセスでは380倍の速度差があります。
あなたもPCを使っているなら、HDDとSSDがどれだけ速度に差があるかは体感した事があるのではないでしょうか?
SSDとHDDで違うのは表示速度だけじゃない!
また、表示速度だけでなく、実際にあなたがブログ記事を書く時や、画像などをアップロードする時も、HDDはすごく遅いです。
特にWordPressに2018年に新設されたブロックエディターを使う場合は、SSDでも重いと感じるくらいなので、HDDではブログを書くのも、カクカク止まってまともに書けないと言えます。
実際に速度測定してみた
さくらのレンタルサーバーとロリポップをそれぞれ当サイトでは速度測定しています。
そこで分かった事は、
ロリポップのハイスピードが、さくらのプレミアムより平均1.4秒も表示が速いという事です。(ちなみに国内最速Xサーバーと比べるとロリポップは平均0.7秒、さくらは2.3秒遅いです。)
なので、
ロリポップハイスピード→ロリポップスタンダードとライト→さくら
の順で表示されるという事です。
さくらには高速化技術CDNがあるはず?
さくらには、プレミアムプラン以上には、CDNという高速化サービスが無料で使えるようになっています。
といっても、まず完全無料ではなく、一定の転送量を超えると解除されてしまい、そこから有料になるため、肝心のアクセスが増えたタイミングで役に立ちません。
CDNは高速化につながらない!?
また、そもそもCDNはそこまで高速化にはつながりません。というのも、CDNというのは、東京↔アメリカ間のように、非常に遠い距離の通信をする場合に、東京にキャッシュ(サイトのコピーデータ)を置いておく事で通信を東京↔東京間にし、物理的な距離を縮めて表示高速化ができるサービスです。
しかし、もともとのサーバーが国内にあるため、CDNを使っても距離の短縮にはならず、あまり高速化にはつながりません。もしCDNサーバーが脆弱なら、なおさら意味はありません。
その点では安いプランでもSSDに換装してるロリポップの方が速くてブログ作りも10倍捗る。
ロリポップとさくら比較2:初心者向き度
ロリポップ | さくら |
非常に分かりやすく簡単なUI | WordPressインストールで苦戦する古い造り |
分からない事があってもググれば大量の情報が出る(ハイスピは新設のため、やや情報が減る) | ググれば、そこそこの情報が出るが、情報が古い |
ロリポップは、非常に初心者に向いています。なぜなら初めてでも簡単に使いこなせるユーザーインターフェースになっているからです。
実際、WordPressインストールも、サイドバーから選んで、
サイト名、ユーザー名、パスワードを決めて、ボタンを押すだけで、超簡単2分でインストールができてしまいます。
また、万が一分からない事があっても、ググれば沢山情報が出てくるので、初心者でもすぐに解決できるのがポイントです。(唯一ハイスピードプランは新設されたサービスなため、ググっても若干情報が出にくいです。ただ、ユーザーマニュアルが図解で分かりやすいので、大抵マニュアルで解決はできます。)
対して、さくらのレンタルサーバは、WordPressインストールだけで苦戦します。
WordPressのインストールだけで、何度もエラーが出て進みません。
そう、ハッキリ言って、ユーザーインターフェースがダメダメで、ロリポップで2分でできる事が、さくらでは6時間経っても進めないであろう、そんな酷い造りです。
ググった時の情報量は、老舗なのでそれなりに出ますが、情報が古いものが多く、そういう意味でも解決に苦労します。
ロリポップとさくら比較3:料金プランと無料お試し
では、肝心の料金プランを比較してみましょう。
ロリポップさくら共に最安プランはWordPress使用不可!
まず、必ず知っておいて欲しい事なのですが、
ロリポップ、さくらともに最安のプランはWordPress自体が使えません。
理由は、MySQL(データベース)が無いからです。
MySQLの数が重要!
MySQL数 | |
ロリポ(エコノミー) | 0 |
ロリポ(ライト) | 1 |
ロリポ(スタンダード) | 50 |
ロリポ(ハイスピード) | 無制限 |
さくら(ライト) | 0 |
さくら(スタンダード) | 50 |
さくら(プレミアム) | 100 |
MySQLはデータベースの事です。データベースはブログに書いた記事を保存する領域の事です。
このデータベースが無いロリポップ(エコノミープラン)と、さくら(ライトプラン)は、WordPressインストール自体ができないため、間違えて契約しないように注意してください。
1WordPressに対し、1MySQLが必要
また、ロリポップのライトプランに関しては、MySQLが1つしかありません。
WordPressブログ1つに付き、1データベースが基本的に必要なので、ロリポップライトだと1ブログしか運営できない事になります。
あと引っ越しとかでバラしたい時に、エラーが出て結構苦労する。
つまり、このMySQLの数が、実質最大何個のブログが作れるかの目安になっていると考えてください。
ロリポップとさくらの料金比較表
では、実際に料金を比べてみましょう。
半年契約した場合
初期費用 | 半年契約時の1月辺りコスト | 最初に払う合計額(半年分) | |
ロリポ(ライト) | 1650円 | 385円 | 3960円 |
ロリポ(スタンダード) | 1650円 | 550円 | 4950円 |
ロリポ(ハイスピード) | 無料 | 825円 | 4950円 |
さくら(スタンダード) | 1048円 | 524円 | 4192円 |
さくら(プレミアム) | 1048円 | 1571円 | 10474円 |
1年契約した場合
初期費用 | 1年契約時の1月辺りコスト | 最初に払う合計額(1年分) | |
ロリポ(ライト) | 1650円 | 330円 | 5610円 |
ロリポ(スタンダード) | 1650円 | 550円 | 8250円 |
ロリポ(ハイスピード) | 無料 | 825円 | 9900円 |
さくら(スタンダード) | 1048円 | 437円 | 6286円 |
さくら(プレミアム) | 1048円 | 1310円 | 16762円 |
バックアップと復元がさくらは無料
ロリポップ | さくら |
7世代バックアップと復元が有料オプション月330円 | 8世代バックアップと復元が無料 |
さくらは無料でバックアップ機能が付いています。といっても、Xサーバー、Conoha WING、ColorfulBoxといった他社では、何も設定しなくても自動でバックアップがされてるんですが、
さくらの場合は、自ら設定しないとバックアップはされません。(しかも設定方法や復旧方法がマニュアル見てもややこしい・・)
ただ、付いてるだけマシで、ロリポップの場合は、有料オプションを付けないとバックアップがされません。ロリポップは料金さえ払っておけば、設定せずとも自動でバックアップが作られます。
両社とも、毎日、毎週、毎月のように、自動バックアップ作成間隔を決められます。
バックアップを含めた料金を比較
半年契約(バックアップ込)
初期費用 | 半年契約時の1月辺りコスト | 最初に払う合計額(半年分) | |
ロリポ(ライト) | 1650円 | Backup込5940円 | |
ロリポ(スタンダード) | 1650円 |
| |
ロリポ(ハイスピード) | 無料 | ||
さくら(スタンダード) | 1048円 | 524円 | 4192円 |
さくら(プレミアム) | 1048円 | 1571円 | 10474円 |
1年契約(バックアップ込)
初期費用 | 1年契約時の1月辺りコスト | 最初に払う合計額(1年分) | |
ロリポ(ライト) | 1650円 | 330円 |
|
ロリポ(スタンダード) | 1650円 |
| |
ロリポ(ハイスピード) | 無料 | ||
さくら(スタンダード) | 1048円 | 437円 | 6286円 |
さくら(プレミアム) | 1048円 | 1310円 | 16762円 |
そもそもバックアップは必要か?
だから自分でGoogleDriveとかにバックアップするように設定してしっかり管理できるなら、まあ無くてもなんとかなる。
実際自分も何度かやらかしてるから、そういう時にサーバー側のバックアップから壊れたファイルを取り出せると九死に一生となる。そう考えるとあると安心。
だったら、もっと速い別のレンタルサーバー、例えばwpXシンとかを使った方が料金的にも満足できると思うよ。
まとめると
- やらかした時に助かるからバックアップは有ったほうがいい。
- ただ、さくらのバックアップはプラグインレベルであまり意味を感じない
- ロリポップのバックアップに払うなら、もっと速い他社を使った方が得
- バックアップなしで行くなら、綿密にプラグインでバックアップする事が大事。
ロリポップとさくらの無料お試し
ロリポップ | さくら |
無料お試し10日間 | 無料お試し2週間 |
支払い情報入力不要でお試し可 | クレカ払いを選んだ場合、キャンセルしないと自動更新されてしまう |
途中でプラン変更も可。ほぼ全機能が試せる | プラン変更不可。試せない機能が多い |
ロリポップとさくらには、どちらも無料お試し期間が付いてます。
ロリポップは、クレジットカード情報などの支払い情報入力なしでお試しできるため、無料期間が終わってそのまま放置してしまっても、勝手に課金される事はなく安心です。
対してさくらは、クレカ情報を入力が必要で、解約しないと自動課金されてしまうため、無料お試しだけで終わらせたいなら、自ら期間内に解約手続きをする必要があります。もしくは銀行振込払いを選ぶ事で自動課金を避ける事ができます。
→【注意】さくらのレンタルサーバ無料お試し申込手順を完全図解
さらにさくらは試せない機能が多いです。例えば他社で購入した独自ドメインは無料期間中だと使えません(汗)。
ロリポップは無料期間中に途中でプラン変更が管理画面から可能なので、ライト、スタンダード、ハイスピードそれぞれを試す事も可能ですし、
さくらのような制限がないため、実際に契約した時と同じ感覚で試す事ができます。
→ロリポップの無料お試し申込手順を図解。キャンセルや変更方法も!
ロリポップ!公式
ロリポップとさくら比較4:複数サイト運営
MySQLの数の比較
MySQL数 | 容量 | |
ロリポ(ライト) | 1 | 160GB |
ロリポ(スタンダード) | 50 | 200GB |
ロリポ(ハイスピード) | 無制限 | 320GB |
さくら(スタンダード) | 50 | 100GB |
さくら(プレミアム) | 100 | 200GB |
料金の項でも解説した通り、複数サイト運営に適しているかは、MySQLの数が大きく関わります。(MySQLの解説項に戻る)
ロリポップのライトを除けば、ロリポでもさくらでも50サイトまでは問題なく作れますし、どのプランも容量は100GB以上あるので、複数サイト作成に十分なスペックにはなっています。
複数サイト運営時にさくらだとPHPバージョンが1つしか選べない
ロリポップ | さくら |
PHP7.3~8 サブドメインごと設定可 | PHP5.2~8 全体で1つだけ設定可 |
ロリポップではPHPのバージョンをサイトごとに変更できます。例えば、
- abc.comは安定版のPHP7.4
- test.abc.comは最新版をテストするためPHP8
のような感じで、別のバージョンをサイトごとに割り当てられるわけです。
ただ、さくらの場合はこれができず、abc.comをPHP8にすると、他のサイトも全部PHP8になってしまいます。
というのも、WordPressのプラグインやテーマによっては、バージョンを変えるとバグったり使えなくなるものが結構あります。
ゆえに、より高速な最新版を使ってみたいと思っても、サイトごとに変えられないので、バグチェックが大変というデメリットがありますし、1サイトがバグってしまったら、全サイト元のバージョンに戻すしかないという面倒な面があります。
ただ、他社からロリポに引っ越す場合は、PHP5以下は使えないから、古いサイトはアップデートしとく必要があるよ。
ロリポップとさくら比較5:障害対応と安定性
どこのレンタルサーバーを使っていても、必ず直面するのがサーバー障害です。サーバー障害が起こると、自分のブログが表示されなくなったり、ログインできなくなったりします。
ロリポップは、古いからなのか、人を詰め込みすぎてるからなのかサーバーが脆弱で、ちょこちょこサーバー障害が起きます。まぁ格安サーバーなので仕方ないっちゃないんですが。
ただ、半日以上使用不能になるような大規模障害はここ数年ないので、割とその辺はしっかりしている様子です。
さくらのレンタルサーバも同じで、割と頻繁にサーバー障害が起きてます。さくらは稼働率99.99%以上を謳ってますが、やはりサーバーマシンが古い事もあって、ロリポップ同様にトラブル多めです。
もちろん、売上が出てるサイトなら、落ちてる間は売上が止まる
ロリポップとさくら比較6:アダルトなどの禁止事項
ロリポップ | さくら | |
アダルトや出会い系 | 禁止 | 禁止 |
ギャンブル | 禁止。(競馬や宝くじ等の公営はOK) | 禁止。(競馬や宝くじ等の公営はOK) |
ロリポップもさくらもアダルトサイトや出会い系サイトなどの作成は禁止されています。
ロリポップとさくら比較:まとめ
というわけで、
- さくらは未だにHDDでWordPressの動作が遅い
- さくらは無料お試しで試せない機能が沢山ある上、クレカを選ぶと自動更新されてしまう
- さくらはWordPressインストールで手こずるほど、ユーザーインターフェースがダメ
という3の壁があるため、さくらのレンタルサーバを選ぶ理由が見当たりません。
さくらか、ロリポップかで迷ったら全プランSSDで初心者にも操作が簡単なロリポップでしょう。
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