さくらのレンタルサーバーは速い?スコアトリックに注意!

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老舗レンタルサーバーで、名前も有名なさくらのレンタルサーバー(さくらのインターネット)ですが、果たしてWordPressの表示速度は速いのでしょうか?

というわけで、実際にさくらのレンタルサーバーのプレミアムプランにWordPressサイトをインストールし、他社と速度を比較してみました。

意外などんでん返しが起こったので、最初の結果を鵜呑みにしないようにご注意を!

 

さくらのレンタルサーバーのWordPress表示速度を計測!スマホ編

SiteSpeed Insightsのモバイル(スマホ)表示で複数回計測し、1番スコアが良かったものを比べてみました。対戦相手はサーバー速度No.1が売りのエックスサーバーです。

なんとさくらもエックスサーバーも81点と同点ができました。しかし、詳細を見ると、何か腑に落ちません↓

まず、ツリーマップの部分です。

さくらは、9マス目で半分読み込みが終わった状態に対して、Xサーバーは3マス目で完了してます。

そして、さくらは、1.4秒もサーバーの応答時間に遅れが出ています。

スコアは一緒だけど、これって本当に同じくらい速いの?おかしくない?

 

さくらのWordPress速度をWebPageTestで再計測すると・・

という事で、WebPageTest.orgで、東京のスマホからサイトを読み込んだ時の速度を計測してみました。すると・・

平均2.2秒近くさくらの方がエックスサーバーより遅いという結果に!格安レンタルサーバーのロリポップのライトスピードプランでも平均2.235秒だったので、ロリポップのライトやスタンダードプラン並、もしくはそれよりも遅いという事です。

PageSpeed Insightsのスコアは案外当てにならない(汗)
Neby

 

実際に、キャッシュを消したスマホで体感速度を比べてみましたが、
やはりさくらの方が1、2秒遅れて表示されていました。

 

Googleによると、表示が1秒から3秒に遅れると、すぐにページを閉じてしまう人は32%増加するという調査もあります。

いくらスコアが良くても、実際にこれだけ遅いとちょっと心配だね。

 

さくらのレンタルサーバーのWordPress表示速度を計測!PC編

では、今度はPCでの表示速度を比較してみましょう。

スコアはさくらがエックスサーバーより2点低いですが、スコアだけ見る分にはかなり良い点ですね。しかし、スマホの時と同じく、ツリーマップで表示が8マス目で表示と明らかに遅れていて、

サーバーの応答時間も1.34秒の遅れがでています。

 

さくらの速度をGTmetrixって比べてみた結果・・

PC表示速度をGTmetrixで測ってみた所、

明らかにさくらの方が遅く、詳細を見ると、1秒後に表示が開始しているエックスサーバーに対し、さくらは3秒経ってもファーストビューの表示が始まっていないという状態でした。

 

実際に体感速度をブラウザで測ってみても、1、2テンポ遅れてさくらだと表示されていました。

 

激安レンタルサーバーのように超遅いって事はないけど、Xサーバー、Conoha WING、ColorfulBoxなどの類似料金の高速が売りのサーバーと比べるとやっぱり明らかに遅いというのが分かってしまった。

この速度なら、ロリポップのライトやスタンダードの方が安く済む分良いかも。

ロリポップのハイスピードは本当に速い?スコアに罠が・・

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Neby

 

さくらにはCDNがあるから、CDNを使えばもっと良い結果が出るのか?

さくらはプレミアムプラン以上であれば、CDN(コンテンツデリバリーネットワーク)が使えます。

CDNを使えば、もっと高速表示できるんじゃないの?

と思うかもしれません。

今回、このCDNは計測はしていませんが、そもそもCDNは日本から日本に配信している限りは速度アップに大して繋がりません。

 

CDNには

  • ページのキャッシュをサーバーに残しておいて、それを表示させる事で高速化
  • アクセスを分散させて、1箇所のサーバーにアクセスが集中しないようにする
  • 物理的に距離が近いサーバーにキャッシュを残す事で表示速度を改善

という3つの効果があります。

 

CDNでキャッシュを使って高速化ができるが・・

まず、ページのキャッシュを備えておく事で読み込みを表示させる効果ですが、これに関しては、キャッシュプラグインを使う事でも代用できますので、どこのサーバーでも同じ事はできます。

 

CDNでアクセス分散も可能だが・・

また、大量アクセス時にアクセス先を分散させる事で、サーバーが落ちる事を防ぐという意味では確かにCDNは効果が高いのですが、さくらのCDNは、一定の転送量を超えると、停止、もしくは有料化するので、大量アクセスが来た場合は、終了するか追加料金を払うかになってしまいます。

また、Cloudflareなど、無料でCDNが使えるサービスは他にもあるので、さくら以外でもCDNを使う事はできます。

 

物理的に距離が近いサーバーにキャッシュを残す事で表示速度を改善

そして、CDNで高速化できると言われる1番の理由は、物理的な距離を縮める事ができるというのがあります。

例えば、アメリカ在住のジョンさんが、アメリカのサーバー上に日本人向けサイトを作りました。

しかし日本は地球の裏側、物理的に距離が遠いので日本の人がジョンさんのサイトを見るためにアメリカのサーバーにアクセスすると、ちょっとサイト表示速度が落ちます。

そこでCDNを使います。東京にCDNサーバーがある場合、サイトのキャッシュ(サイトのコピーデータ)がCDNサーバーに保存されてます。

日本に住む人は、アメリカにアクセスしなくても、東京のサーバーにアクセスするだけで、ジョンさんのサイトを高速で読み込む事がこれでできます。

 

でも、日本のレンタルサーバーは元々日本国内にありますから、CDNを介したからといって、高速化されるかというと正直そうでもないです。

東京の本サーバーから読み込むか、東京のCDNサーバーから読み込むかの違いになるので、物理的な距離の短縮による高速化にはならないというわけです。

だから、CDNを使えば、遅いさくらがエックスサーバーや他の高速サーバーのようなスピードになるかって言ったら、そんな事はないって事。そもそもCDNで速くなるというなら、他のサーバーでもCDNの無料プランを使えばもっと速くなるという事になる。
Neby

 

さくらのレンタルサーバーは速いのか?結論

というわけで、さくらのレンタルサーバーは、残念ながらかなり表示速度が遅い部類に入る事が分かりました。格安で人気なロリポップのライトプランやスタンダードプラン並か、それ以下の速度という結果でした。

 

というわけで、さくらのレンタルサーバーの速度比較でした。

写真で血圧記録

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Neby

本を毎日多読しつつ、資産運用、プログラミング、心理学、ネットビジネススキルを猛向上中。貧富の差が広がる5年後、10年後に安心生活を送るためのお金のリテラシー、スキル、資産を一緒に作っていきましょう。

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