Litespeedを使った高速レンタルサーバーとして人気のMixhost。
本当にMixhostはWordPress表示速度が速いのか?
というわけで実際に速度計測し、NginXを搭載で同じく高速で人気のエックスサーバーと比較してみました。
ただ、テストしていくうちにMixhostは非常に奇妙な結果になっていったので、
あなたが検討する際の参考にして頂ければと思います。
Mixhostは速い?測って分かった4つの奇妙な点
Mixhostの速度計測をしてみて分かった結論を先に言うと、
- WordPressテーマによってLiteSpeed CacheをONにするとバグる
- LiteSpeed CacheがOFFのサイトは必ずサーバー遅延で遅くなる
- LiteSpeed Cacheが使えるサイトは速度測定ですごく良いスコアが出る
- LiteSpeed Cacheを使っていても、体感速度ではなぜか劣る
というとても奇妙な結果になりました。
では、実際の測定結果も出しながら詳しく解説していきます。
Mixhostでは、WPテーマによって、LiteSpeed CacheをONにするとバグる
まずMixhostのようなLiteSpeedを搭載したレンタルサーバーの場合、基本的にWordPressプラグインのLiteSpeed Cacheを使う事で真価を発揮する仕組みになってます。
ただ、LiteSpeed CacheはWordPressテーマによっては相性が悪く、画像やヘッダーが表示されないなどのバグが出ます。
例えば、人気テーマのAFFINGERだと、
こんな感じに、ヘッダーが崩れたり、表示されなかったりなどの不具合が出ます。細かく設定をONOFF変えても症状は直りませんでした。
Mixhostでは、LiteSpeed Cacheを使わないと必ずサーバー遅延で遅くなる
前項の通り、計測に使うサイトでバグが直らないため、
まずは、LiteSpeed Cacheプラグインを使わないで、バグが出ない高速化プラグインを使い、速度計測してみました。下はSiteSpeed Insightsのモバイル表示での結果です。
スコアはあまり当てにならないので、そんなに大きな違いには感じないのですが、ツリーマップを見るとMixhostは6マス目、Xサーバーは3マス目で読み込んでる事から、Mixhostの読み込みが遅い事が伺えます。
また一番気になったのは、Mixhostでは何度測っても「最初のサーバー応答時間を速くしてください」とサーバー遅延が1、2秒出続ける事でした。
MixhostはLiteSpeed Cacheなしだと体感でも明らかに遅い
実際にキャッシュを消したブラウザからスマホ、PC両方でサイト表示してみたのですが、体感でも明らかにMixhostが1,2秒遅れて表示されました。
Mixhost特有の問題。
Mixhostでは、LiteSpeed Cache ONですごく良いスコアが出る
さすがにLiteSpeed Cacheなしだけで比べるとフェアではないので、今度はLiteSpeed Cacheがバグらないサイトで速度測定してみました。
使ったテーマはCocoonで、Cocoonの高速化をON、さらにLiteSpeed CacheもONで、バグが出ない事を確認して計測してみました。
今度はMixhostがスコアでXサーバーより良い結果に。ツリーマップも同じですし、サーバー遅延も出てません。ラボデータでも全てMixhostが上回ってます。
またWebPageTest.orgでも、東京のスマホからアクセスがあった時の表示速度を測ってみたのですが、
MixhostがXサーバーより平均で0.05秒速く表示されているという結果になりました。
Mixhostでは、LiteSpeed Cacheを使っていても体感速度ではなぜか劣る
しかし、どうしても気になる事がありました。
実際に、スマホとPCのブラウザで体感速度を測ってみると、
MixhostがLiteSpeed CacheをONでも、Xサーバーより明らかに1、2テンポ遅れて読み込み完了します。
確かにLiteSpeed Cache未使用時よりは速度が上がってるのは感じるのですが、スコアで勝っていたはずの他のサーバーより体感で分かるほど遅いのです。
どうも、機械計測には強くても、実際の表示ではXサーバー(NginX)の方が安定しているようです。
Mixhostは複数サイトだとメモリ不足で速度は落ちる
Mixhostの特徴として、プランごとに上限メモリとCPUコア数が決まっています。
今回2サイトを他サーバーからMixhostをコピーして計測しましたが、
その際大体メモリを2GB前後消費していました。
一番安いスタンダードだと4GBが上限なので、
このまま複数サイトを入れていけば、あっという間に上限に達してしまいます。
実際にメモリ不足になれば、サイト表示速度は落ちていきますし、アクセスが増えればサイトが落ちたりします。
ゆえに、特に複数サイト運営でMixhostを使う場合は、高速表示を維持するために、メモリに余裕がある上位プランを契約する必要があります。
実際、同じ管理画面cPanelを使っているColorfulBoxで5サイト以上をコピーした所、6GBのメモリをアクセス流す前に使い切ってしまった事もある。
複数サイト運営となると、それぞれのサイトのバックグラウンドでプラグインがメモリを消費したりするため、メモリ使用量は増えていきます。
CPUコア数も多ければ多いほど、同時に複数の別処理が高速でできます。
逆に言うと、CPUコア数が少ないプランで複数サイトを大量に入れると、1つのCPUコアの仕事が増えるため、速度が落ちやすくなります。
Mixhostは速い?結論
- LiteSpeed Cacheでバグらないサイトであれば、非常に高いスコアが出る。しかし体感ではなぜかスコア負けした他社より遅い
- LiteSpeed Cacheが使えないサイトだと、常にサーバー遅延が出て、かなり遅い
という結果でした。
同じくLiteSpeed搭載のColorfulBoxだと、LiteSpeed Cacheを使わないサイトでも遅延せず速度は出たので、Mixhostはまた仕様が違うんだなと感じました。
他のLiteSpeedを使っているColorfulBoxやロリポップを計測した時にも感じた事ですが、
→XサーバーとColorfulbox速度対決!LiteSpeed困った・・
LiteSpeed系レンタルサーバーは、正直バグが出たり、速度が不安定だったりが多い印象です。
個人的にはNginXを使っている、エックスサーバー、wpXシン・レンタルサーバー、ConoHa WINGの方が、バグもなく安定して国内最速クラスの速度が出続けるので、困らないという印象です。
それぞれのレンタルサーバーの比較を下の記事でやっているので、チェックしてみてくださいね。
→WP最新人気レンタルサーバー比較2021失敗しない7項チェック