2021年から新登場した、エックスサーバーの進化版サーバーである、wpXシン・レンタルサーバー。
wpXシン・レンタルサーバーは、WordPressが神速になると評判の環境KUSANAGIのサポートを受けてチューニングされている、いわばXサーバーをさらに高速化したレンタルサーバーと言えます。
というわけで、XサーバーとwpXシンでは、どこが違うのかを、実際にどちらも使ってみた当サイトが徹底比較していきます。
XサーバーとwpXシン・レンタルサーバー比較表
違いを表で比べました。(青文字は特に優れている部分)
Xサーバー | wpXシン | |
高速性 | ★★★★★ | ★★★★★+ |
料金 | 月換算990円~ | 月換算770円~ |
初期費用 | 3300円 | 無料 |
無料お試し | 10日間 | 10日間 |
無料独自ドメイン | 独自ドメイン2つ永久無料 | 12ヶ月以上契約で永久無料1つ 1年無料1つ(計2) |
ググった時 の情報量 | 圧倒的 | あまりないが、Xサーバーの情報がそのまま使える |
初心者向け | ◎ | ◎ |
安定性、 障害対応 | ◎ | ◎(メモリ次第) |
アダルト | NGだが、風俗やアダルトグッズ紹介、同人サイトなどはOK。 | アダルトサイトOKだが、出会い系などはNG。 |
PHP Vr | ドメイン単位(5.16~8.0.7) | ドメイン単位(7.2.34~8.0.7) |
バックアップ &復元 | 無料 | 無料 |
複数サイト 運営 | ◎ | ○(メモリ次第) |
WP以外の使用 | 可能 | 可能 |
メモリ | 共有 | プランごとに上限あり |
XサーバーとwpXシンの速度比較
もともと、サーバー速度No.1を謳っているXサーバーですが、そのXサーバーにさらに最新技術を盛り込んだのが、wpXシン・レンタルサーバーです。
Xサーバー | wpXシン | |
サーバー種類 | NginX | NginX+KUSANAGIの技術サポート |
メモリ | 512GBを他の利用者と共用 | プランごとに8GB~20GBまで |
実際の速度計測結果 | ★★★★★ | ★★★★★+ |
違いを詳しく説明していきます。
wpXシンはKUSANAGIの技術サポートを受けている
あなたもご存知かもしれませんが、まずWordPress表示が高速なレンタルサーバーはどこも「NginX(エンジンエックス)」か「LiteSpeed(ライトスピード)」のどちらかを採用してます。
しかし、中にはさらに高速な環境を求める人もいます。
そんな人はよりお金をかけてVPS(バーチャルプライベートサーバー)を借りて、そこに、超高速WordPress環境KUSANAGIを入れて運用してます。そうする事で、さらなる高速性、アクセス耐性を手に入れる事ができるからなんです。
wpXシンは、そのKUSANAGIを提供しているPrime Strategy社から技術提供を受けてチューニングされています。
高速化設定自体は、XサーバーもwpXシンも全く同じです。
Xサーバー側にあるmod_pagespeedは過去に不具合が多かったため?か現在は使えなくなってるので、完全に同じです。
なので、KUSANAGIだからといって、何か自分で設定する必要はないという事です。
wpXはメモリを厳格に割り振り、Xサーバーは共用
- Xサーバーは、1つのサーバーマシンに512GBほどのメモリが積まれていて、それを複数の利用者で共有してます。
- 対してwpXシンは、プランごとに使えるギガが決まってます。
じゃあ、これにどんな違いがあるのかというと、
Xサーバーの場合は、特に「安定性」を重視しています。
例えば、利用者Aのサイトがたまたまバズったとして急激にアクセスが増えたとします。その時、そのAさんのサイトが落ちないように、メモリを多めに一時的に割り振り、今度Bさんのサイトがバズったら、そっちにリソースを多めに割り振るといった具合に調整し、みんなが安定的にサイト表示されるように自動調整されています。
ただ、逆に言うと、同じサーバー内に大量にメモリを喰うサイト運営者がいれば、自分のサイト表示速度がそのせいで一時的なり落ちる可能性もあるという感じです。
対して、wpXシンの場合は、メモリ制限があるので、他者の影響をほとんど受けないと言えます。そういう意味では、Xサーバーより常に安定して良い表示速度になると言えます。
ただ、これにはデメリットもあり、逆に自分のサイトが急激にアクセスが増えた際、もしメモリ不足になれば、そのままサイトが落ちてしまう(一時的に表示されなくなる)という事です。
また、複数のサイトを運営していて、すでにメモリを大量に喰ってしまっている場合、残りのメモリの余裕がないため、逆に速度が落ちる可能性も出てきます。
メモリっていくら必要なの?wpXシンの問題点(解決しました)
例えば、以前私は、ColorfulBoxというwpXシン同様、メモリ上限が決まっているレンタルサーバーを使った事があります。
その時は、
この画像のように、管理画面に常にメモリ使用量が出ていたので確認できたのですが、
wpXシンには、なんとメモリ使用量を確認する方法がありません。→リソースモニターで確認できるようになりました。
実際に、wpXシンのサーバーパネル上にメモリ使用量表示がなかったため、サポートにどうやって確認すれば良いのかを問い合わせた所、
ご希望尾に添えず恐縮ですが現在のリソース利用状況は
wpXシン・レンタルサーバーでは機能提供がございません。
そのため現在どの程度リソースを利用しているかといった
確認はかないません事ご容赦ください。↓
リソースモニターの提供を開始しました。
という返事が返ってきました(汗)。メモリ上限を設けているのに、メモリ使用量が確認不可だというのです(汗)。
じゃあ、メモリ上限近くまで知らぬ間に使っていた場合はどうなるのかと質問した所、
1. メモリ上限に達した場合、どうなるのですか。
サイトの速度が遅くなったり、閲覧時にエラーが出るなどの
事象が発生するものかと存じます。2.メモリ上限に近づいた際、連絡などは来るのでしょうか。例:「現在80%すでにご利用です」のような。またどのタイミング(どれくらいの使用状況)でそういった連絡は来るのでしょうか。
誠に恐れながら、個別による通知はございません。
意外にも、何にも連絡は来ないそうで、上限いっぱいまで使ってれば、勝手に表示速度が落ちたり、最悪サイトが落ちたりするだけだそうです(汗)。
<追記>2021/7/29からリソースモニターでCPUとメモリの使用量、転送量まで確認できるようになりました!
メモリが怪しくなった場合は、プラン変更も可能だよ(適用は次の月の1日から)
ちなみに、ColorfulBox(6GBのプラン)で、計6サイトを引っ越しした時には、
6GB全部使い切ってました(アクセスを流してない状態でです)
本来、アクセスが無ければ、使われるメモリはゼロのはずなのですが、どうも記事が沢山あるサイトの場合、キャッシュなどの高速化やアクセス解析などで、メモリがガンガン使われてるようです。(結局この時、メモリ異常使用の原因は見つけられませんでした。)
つまりwpXシンでは、メモリ使用量を確認できないため、
アクセス数の多いサイトや、記事の多いサイト、複数サイトを沢山入れてる場合などは、
メモリの使いすぎで、むしろXサーバーより速度が落ちる可能性もあるんです。
ゆえに、複数サイトのお引越しを考えてるなら、12GBあるスタンダードプラン以上が必要。
新規でWordPressブログを始めるなら、まだメモリなんてほとんど食わないから、8GBのベーシックで大丈夫。あやしくなってきたら、プラン変更という感じ。
実際の速度を測って比較してみた
なにはともあれ、実際wpXシンの方が速いのかというのを、同じサイトを両方にインストールして、測ってみました。詳しくは下のページで見れます。
結果は、確かにwpXシンの方が体感では分からない程度の誤差ながら速かったのですが、
ただ、1番安いベーシックプランに複数サイトを入れて運用した場合、メモリやCPUを1つのサイトに全力で回す事が難しくなるようで、今度はXサーバーに速度負けしてました。
結局、前項で解説した通り、複数サイト運営を考えているのであれば、スタンダードやプレミアムプランを選ばないと、速度維持が難しくなるでしょう。
というわけで、料金を比較してみよう!
XサーバーとwpXシンの料金比較
では、料金を比較していきましょう。
半年契約の場合
Xサーバー(スタンダード) | wpXシン(ベーシック) | wpXシン(スタンダード) | |
料金(月換算) | 1210円 | 990円 | 1980円 |
初期費用 | 無料 | 無料 | 無料 |
初回に払う合計額 | 7260円 | 5940円 |
1年契約の場合
Xサーバー(スタンダード) | wpXシン(ベーシック) | wpXシン(スタンダード) | |
料金(月換算) | |||
初期費用 | 無料 | 無料 | 無料 |
初回に払う合計額 | 10560円 (CashBackで5280円) | 21360円 (CashBackで10680円) |
半年後に手続き方法が書かれたメールが来るから、メール到着から翌月末までに手続きを行えば、銀行振込で現金が戻ってくるよ。
こんなにもお得な料金になる事は滅多にないから、今が間違いなくチャンス!
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無料お試し期間はどちらも10日間あり
無料お試し期間は、XサーバーとwpXシン、どちらにも10日間あります。しかもクレカなどの支払い情報入力なしでできるので、勝手に料金がかかる心配が一切ないんです。
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XサーバーとwpXシンの初心者向け度比較
XサーバーとwpXシンは、全く同じユーザーインターフェースを使ってます。
このユーザーインターフェースは、初心者にも直感的に操作できて簡単、実際にWordPressのインストールも、サイト名、ユーザー名、パスワードの3つを入れるだけで、ワンタッチでできます。
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XサーバーもwpXシンも、操作方法は全く同じ、ゆえに操作簡単度に違いはありません。
ググった時の情報量も圧倒的なのが、初心者には心強い!
あなたが何か分からない事があれば、もちろんググって解決法を探しますよね。
その点、エックスサーバーはググった時に出る情報量が圧倒的に多いので、他のレンタルサーバーと違って、問題にぶち当たっても解決しやすい、解決が早いというメリットがあります。
なんて事がよくあるので、その点国内シェアNo.1を謳うほど利用者が多いエックスサーバーなら、解説ブログも非常に多いので、迷わずどんどん稼ぎに向かってブログ作りできるという強力なメリットがあります。
対してwpXシンですが、エックスサーバーとは対照的にググっても情報はほとんど出てきません。
ただ、wpXシンとエックスサーバーは、中身のUIは同じなので、「エックスサーバー 使い方」などでググった情報が98%は使えます。その点ではwpXシンでも困る事はないでしょう。
XサーバーとwpXシンのアダルトなどの禁止事項を比較
サーバー会社 | アダルトや出会い系 | ギャンブル系 |
---|---|---|
エックスサーバー | NG。ただし風俗やアダルトグッズ紹介、同人系サイト作成はOK。 | 日本の法律違反になるものは禁止なのでグレーゾーン |
wpXシン | OK。ただし出会い系はNG。 | 日本の法律違反になるものは禁止なのでグレーゾーン |
エックスサーバーは、アダルトサイトの作成を禁止していますが、風俗やアダルトグッズの紹介サイトみたいなものならOKとなってます。同人系サイトもOKです。
ただし、売春などを想起させるものはNGなので、出会い系サイトや、出会い系アプリの紹介などはアウトになる可能性が高いです。
対してwpXシンでは、公式にアダルトサイトの作成をOKとしています。ただ同様に売春などを想起させるものはNGなので、出会い系はNGと捉えるべきです。
ギャンブルに関してはどちらも言及してないですが、日本の法律違反になるものはアウトなので、オンラインカジノ紹介などはアウトになる可能性もあります。
XサーバーとwpXシンのPHPバージョンを比較
Xサーバー | wpXシン | |
PHP Vr | ドメイン単位(5.16~8.0.7) | ドメイン単位(7.2.34~8.0.7) |
*2021年10月時点の状況で、今後古いバージョンは切り落とされる可能性があります。
Xサーバー、wpXシンどちらも、PHPのバージョンはドメイン単位で切り替えができます。
つまり、
- abc.comは古いプラグインが動作するようにPHP5.6
- efg.comは安定版のPHP7.4
- xyz.comは、最新ベータ版のPHP8
といった具合に、バージョンをドメインごとに設定できるという事です。
wpXシンの方が選べるPHPバージョンが少ない
上の表の通り、wpXシンはPHP7.2以上しか使えません。もし古いサイトの引っ越しを考えている場合は、引っ越す前にバージョンを新しくして、バグ対策をしっかりやっておく必要があります。
この辺はXサーバーの方が柔軟ですね。
WordPress以外のプログラムはwpXシンでも動くの?
Xサーバーでは、WordPress以外にも、LaravelやPython、Perl, Rubyなどのプログラムも使えますが、この辺の仕様も全く同じで、wpXシンでも問題なく動きました。
なので、wpXシンでLaravelやAnacondaなどの利用を考えてる場合は、Xサーバーでのやり方をそっくりそのまま使う事ができます。
ただ、XサーバーにあるPukiWikiは、wpXシンには簡単インストールがありませんでした。EC-CUBEに関しては、Xサーバー、wpXシンともに簡単インストールが付いてます。
XサーバーとwpXシンのそれぞれのメリット、デメリット
というわけで、メリット、デメリットをまとめると、
- wpXシンは、メモリやCPUに余裕があるプランを選べば、Xサーバーよりコストは安く、速度は速くする事ができる。
- wpXシンは、メモリやCPUがカツカツだと、結局Xサーバーより速度低下を招いてしまう。
- Xサーバーはメモリの心配不要で、複数サイトの運営がしやすい
まずは10日間の無料お試しでどちらも実際に使ってみて速度チェックしてみるのが1番だね。
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