ロリポップは他のレンタルサーバーと比べても、とにかく安く始められるのが特徴ですよね。
ただ、プランの違いがちょっと分かりづらいですよね。
そこでどう違うのか、どれを選ぶと得なのか、裏事情も含めて解説していきます。
ロリポップの最適な料金プランはどれか?
ロリポップには、
エコノミー、ライト、スタンダード、ハイスピード、エンタープライズと5つのプランがありますが、
個人がWordPressなどを主に使う場合は、
ライト、スタンダード、ハイスピードの3つの中から選びます。
ロリポップの3プランの大まかな違い
ライト | スタンダード | ハイスピード | |
サーバー種類 | Apache アパッチ | Apache アパッチ | LiteSpeed ライトスピード |
表示速度 | 遅い | 遅い | 速い |
データベース数 | 1 | 50 | 無制限 |
WordPressがインストールできる数の目安 | 1個 | 50個 | 無制限 |
容量 | 160GB | 200GB | 320GB |
ポイント | 速度が遅い上に、インストールできるWordPressが実質1つ | 速度は他社と比べて遅いが安く沢山WordPressが使える | 他社並の高速性、WordPressも無制限 |
サーバーの種類について
まず、ロリポップのライトプランとスタンダードプランは、Apache(アパッチ)と呼ばれるサーバーソフトウェアが使われています。
これは旧世代のソフトであり、例えば、国内最速クラスの4社だと
- XサーバーやConoha WINGでは、NginX(エンジンエックス)
- MixhostやColorfulBoxではLiteSpeed(ライトスピード)
が採用されています。
アパッチは旧世代なので、エンジンエックスやライトスピードに比べると表示速度で劣ります。
そこでロリポップでは他社に速度で負けないために、ハイスピードプランではLiteSpeedを採用しています。
データベース(MySQL)とは?WordPressの数の関係
データベース(MySQL)は、WordPressの記事やユーザー名、パスワードなどが保存される領域です。
大事な事として、WordPress1つにつき、1データベースが必要です。
ライトプランでは、データベースが1つしかもらえないので、実質WordPressブログが1つしか作れないという事になります。
スタンダードプランでは、50サイト(50ブログ)まで作る事が実質可能です。
といっても
1つのデータベースに複数WordPressをインストールする事も実は可能 (裏技)
ただ、実を言うと、1つのデータベースに、複数のWordPressをインストールする事自体は可能です。
上の画像はロリポップのWordPressインストール画面ですが、利用データベースで、新規自動作成を本来は選びますが、すでに使ってるデータベースを選ぶだけで、1つのデータベースに複数WordPressがインストールできてしまうんです。
なので、ライトプランで、5サイトでも10サイトでも作る事も可能っちゃ可能なんです。
ただ、それをやると、ただでさえ速度が遅いのが、さらに遅くなっていきます。
また改めて、1つのデータベースから複数のデータベースにバラす作業もかなり面倒です。
と思うかもしれませんが、
- 会員限定コンテンツのために会員サイトが必要に
- ランディングページのために別のWordPressが必要に
- アップデート時にバグが出ないかテストするためのテストサイトが必要に
- 他のジャンルのネタを書きたくてもう1ブログ必要に
なんて感じに割とすぐ複数WordPressが必要になってきます。
容量はどれくらい必要なのか?
ディスク容量は、正直100GBもあれば最初は十分過ぎるくらいです。
100記事以上あるサイトを複数含むWordPress20個+バックアップデータなどが入っている私でも150GB程度の使用量ですので、ディスク容量160GBのライトプランであっても全く心配はないです。
実際にアップロード、ダウンロードは死ぬほど遅いし、カクカク止まりまくる(もちろんYoutubeの埋め込みなら問題なし)。
もし動画ストリーミングをやりたいなら、それはAWSみたいな専用のサーバーじゃないと無理だよ。mp3音声くらいだったら大丈夫だけどね。
ロリポップの実際の料金の比較
では、一旦ここで、料金を比べてみましょう。レンタルサーバーは長期契約した方が割引が効くシステムになっています。
1ヶ月だけ契約した場合
初期費用 | 1月辺りコスト | 最初に払う合計額(1ヶ月分) | |
ライト | 1650円 | 440円 | |
スタンダード | 1650円 | 660円 | |
ハイスピード | 無料 | 1100円 | 1100円 |
3ヶ月契約した場合
初期費用 | 3ヶ月契約時の1月辺りコスト | 最初に払う合計額(3ヶ月分) | |
ライト | 1650円 | 418円 | |
スタンダード | 1650円 | 660円 | |
ハイスピード | 無料 | 1100円 | 3300円 |
半年契約した場合
初期費用 | 半年契約時の1月辺りコスト | 最初に払う合計額(半年分) | |
ライト | 1650円 | 385円 | 3960円 |
スタンダード | 1650円 | 550円 | 4950円 |
ハイスピード | 無料 | 825円 | 4950円 |
1年契約した場合
初期費用 | 1年契約時の1月辺りコスト | 最初に払う合計額(1年分) | |
ライト | 1650円 | 330円 | 5610円 |
スタンダード | 1650円 | 550円 | 8250円 |
ハイスピード | 無料 | 825円 | 9900円 |
つまり、ライトは契約期間が長ければ長いほど、割引が効く分得ですが、
スタンダードとハイスピードに関しては、1ヶ月か半年契約(もしくは、もっと割引が効く2年契約)を選んだ方が、やめやすさを考えると得です。
ロリポップはプラン変更も可能 (ただし注意点複数あり!)
ロリポップは途中で上位プランへの変更もできます(下位へはできない)。差額を払う事で、即日プランを変更する事が可能となってます。
あと、例えば3ヶ月ライトやスタンダードを契約して、更新時にハイスピへの変更はできないんだ。
あと、ApacheからLiteSpeedに変えるって事は、それだけで使ってるWordPressテーマやプラグインによってはバグが出る可能性も出てくる。バグが出たから、元に戻したいって事もできない点も注意が必要。
そういう意味では、プラン変更するくらいなら、他社の高速プランに引っ越した方が、無料お試し期間でバグチェックもできるし、安心。
そしてまた新たにライトかスタンダードを契約するしかないね。この際、また初期費用がかかるから、うまみは全くないよ。
ロリポップは自動バックアップが有料オプションな点も注意
通常、他社のレンタルサーバーでは、サーバー会社が自動で約7日間分のバックアップを取ってくれてます。
もしあなたが誤って、消しちゃいけないファイルを消したり上書きしたりして、WordPressブログが真っ白になってしまった、壊れてしまったなんて時は、他社であれば、その自動バックアップから消したファイルを取り出したり、前日の状態にまるっと復元する事もできます。
しかし、ロリポップでは、この自動バックアップが有料オプション(月330円)になってます。
ただ、プラグインによっては保存されないファイルもあって、そういうのをFTPから誤って上書きしちゃった、削除しちゃったとか、そういう時に自動バックアップがないと終了してしまう場合もある。
他社と比べてロリポップの料金は本当に得なのか?
というわけで、他社の料金プランとも比較してみましょう。
半年契約の場合
初期費用 | 半年契約時の1月辺りコスト | 最初に払う合計額(半年分) | |
ロリポ(ライト) | 1650円 | 385円 | 3960円 (Backup込4290円) |
ロリポ(スタンダード) | 1650円 | 550円 | 4950円 (Backup込5280円) |
ロリポ(ハイスピード) | 無料 | 825円 | 4950円 (6930円) |
wpXシン(ベーシック) | 無料 | 990円 | 5940円 |
Xサーバ(スタンダード) | 無料 | 1210円 | 7260円 |
Conoha(ベーシックパック) | 無料 | 1034円 | 6204円 |
()はバックアップオプションを入れた場合の料金
1年契約の場合
初期費用 | 1年契約時の1月辺りコスト | 最初に払う合計額(1年分) | |
ロリポ(ライト) | 1650円 | 330円 | 5610円 (Backup込7920円) |
ロリポ(スタンダード) | 1650円 | 550円 | 8250円 (Backup込10560円) |
ロリポ(ハイスピード) | 無料 | 825円 | 9900円 (13860円) |
wpXシン(ベーシック) | 無料 | 10560円 (CashBackで5280円) | |
Xサーバ(スタンダード) | 無料 | ||
コノハ(ベーシックパック) | 無料 | 931円 | 11172円 |
*Backupはバックアップオプションを含んだ場合の価格 *CBはキャッシュバックキャンペーン適用後の実質価格
それを考えたら、どう考えてもwpXシン・レンタルサーバーの方が高速かつ多機能でいいよ。下の記事でロリポップとwpXシンを含めた比較をより詳しくやってるよ↓
ロリポップの料金プランの選び方・結論
- とにかく速度は犠牲にしてでも料金を極限まで安く始めたいなら、ライトプランを3~6ヶ月契約 (バックアップは自分でしっかり調べて設定しておく事が大切!)
- 速くて安いサーバーを使いたいなら、ロリポップではなく、wpXシンの方がお得
というのが結論です。
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