快速かつ料金も良心的なレンタルサーバーColorfulBox。
ColorfulBoxは複数サイト運営に向いてるのかを
実際に複数WordPressサイトをインストールして使ってみた体験談から話していきます。
結論を言うと、複数サイト運営だと、メモリの問題が出てきます。
ColorfulBoxは複数サイト運営に実は向いてない!?
ColorfulBoxは、どのプランを契約しても、
- MySQLデータベース作成無制限
- 独自ドメイン無制限
- サブドメイン無制限
となっているので、実質、何サイトでも作れます。
ただ、私も実際にColorfulBoxに、複数WordPressサイトをインストールしてみたのですが、
メモリで問題が出てきてしまいました。
ColorfulBoxで複数サイトを使うとメモリが圧迫される!?
ColorfulBoxが、他社レンタルサーバーと大きく違う特徴として、メモリとCPUを厳格に分けているというのがあります。(Mixhostも同様に厳格に分けています)
例えば、Xサーバー、ロリポップ、Conoha Wingといった他社サーバーだと、メモリもCPUも共用として提供しているので、何GBまでのような制限はありません(厳密には社内部では隠れ規則として制限はあるそうですが、公表してないです)。
で、実際に、6GBのメモリが使えるBOX2プランを使って、他社サーバーで運営中の複数のWordPressサイトをインストール(コピー)してみました。
6サイトほど、インストールしてみると・・
管理画面で確認できるメモリ使用量がなんと74%近く使っているという警告マークがでました。
これ、まだアクセス流してない状態です。
また、数日置いて、ColorfulBoxの管理画面にアクセスすると・・
なぜかアクセスを流してもいない上に、新たになにかインストールしたわけでもないのに、
メモリが約98%、つまり使い切ってます(爆)。
って、事で、一度、今までインストールしたWordPressサイトやその他プログラムなどを片っ端から一つ一つ削除して、メモリが減るかチェックしていきました。
とりあえず、3WordPressサイトをまるごとアンインストールして、完全に削除したのですが、
メモリは98%のまま・・・
さらに2WordPressサイトをアンインストールすると、
急にメモリが、1%切りました・・(まだ1WordPressサイト残してあります)
その残ったWordPressサイトの管理画面にアクセスすると、
2.4GB前後増えました。どうも1人でもWordPressサイトにアクセスがあると標準で2.4GBほど喰うようです。
ならば、複数サイトだと倍々に増えてくのか!?と思い、
また2WordPressをインストールして、それぞれアクセスしてみました。
すると、
さっきと同じ2.4GB程度のメモリ使用量となり、アクセスをやめると、メモリ使用量0%に戻ったりすらしました。
メモリはどんな時に喰うのか?
メモリはどんな時に喰うのかというと
- アクセスが増えた場合
- メモリを多用するプラグインやテーマを使ってる場合
- サーバー側のキャッシュを使っている場合
と言えます。
アクセス0ならメモリは食わないはず!?
まず、前提として、まっさらなWordPressをインストールして、アクセスがゼロであるなら、メモリ使用量もゼロに戻ります。
しかし、アクセスが増えれば増えるほど、メモリ消費量は増えます。メモリが大きいほど、バズった時の急激なアクセス増にもサイトを落とさずに耐えられますし、スローダウンも避けられ、安定して高速表示をさせる事ができます。
逆にメモリがカツカツなら、速度も低下しますし、急激にアクセスが増えれば、サイトが落ちます。
メモリを喰う原因はプラグイン!?
また、キャッシュプラグインなどを使ってる場合は、キャッシュがメモリを喰う可能性があります。
他にも、アクセス解析プラグインなども、常時バックグラウンドで勝手に動いてるわけですから、メモリを喰う可能性があります。
サーバー側のキャッシュもメモリを喰う!?
さらに、それぞれのレンタルサーバーには、サーバーキャッシュという高速化機能も付いています。
ColorfulBoxなら、LiteSpeed Cache機構が付いていて、それぞれのページのコピーを準備する事で、さらに高速化しています。
これもメモリを喰っている原因の可能性が高いです。
つまり、アクセスが無くても、記事数が増えていけば、その記事数分、キャッシュを用意する事で、メモリを喰ってしまうのかと。
ColorfulBox内に、何がメモリを食ってるのか突き止められるツールでもあればいいんですが、
それも無いので、ある日突然メモリ使用量がガンと増えて足りなくなるサーバーで複数サイトの運営は厳しいものがあるなと感じました。
ColorfulBoxが複数サイト運営に向いている一面も!
逆にColorfulBoxが複数サイトの運営に他社サーバーより向いてると感じた一面もあります。
それは、サブドメイン単位でPHPのバージョンを変えられるという部分です。
- abc.com PHP7.4
- sub.abc.com PHP 7.2
- new.abc.com PHP 5.6
- def.com PHP8
こんなふうに、サブドメイン単位で、PHPのバージョンを設定できるので、
古いサイトなら、バグが出ないように古いバージョン。最新WordPressを使ってるなら最新バージョンのように、PHPバージョンをサイトごとに変えられるという強みがあります。
レンタルサーバー | PHPバージョン割当 |
ColorfulBox | サブドメイン単位 5.3~8 |
エックスサーバー | ドメイン単位 5.1~8 |
ロリポップ! | サブドメイン単位 7.3~8 |
ConoHa WING | サーバ単位 5.6~8 |
他社サーバーだと、ドメイン単位やサーバー全体で1つしかバージョンを選べない事が多いので、ColorfulBoxは、そういった意味では、複数サイト運営に向いているとも言えます。
ColorfulBoxで複数サイト運営のメリットデメリット:結論
ColorfulBoxは、どうもメモリ使用量の判定が今ひとつよく分からない仕様なので、
複数サイトを運営すると、メモリ使用量が突然急増した時に原因特定が難しいという問題があるなと感じました。
なので複数サイトの運営にはちょっと向いてないなと。
もし、ペラページアフィリエイトのように、何十WordPressもインストールする予定であるなら、特にメモリ制限などはない、Xサーバーの方が良いでしょう。
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