レンタルサーバーの老舗ラクサバ。
最安のプランは月99円が売りで、
料金的に安くWordPressが始められるのが売りですが、
ラクサバを検討しているなら、これを読んでからにしてください。
というのも、正直おすすめするのが難しい理由が4つあるからなんです。
ラクサバの評判は?2021年はおすすめが難しい4つの理由
もしあなたがラクサバを検討しているなら、以下の点に注意してください。
- 共用サーバーはSSDではなくいまだにHDD
- 容量とメモリがカツカツでWordPressには厳しい
- MySQL数的にも複数サイト運営は厳しい
- 格安でもっとWordPress向きのサーバーは他にもある
ラクサバの共用サーバープランはSSDではなくいまだにHDD
ラクサバには、8つのプランがあります。
- SSDミニ、SSDライト、SSDベーシック、SSDゴールド
- ラクラクミニ、ラクラクライト、ラクラクベーシック、ラクラクゴールド
ご覧の通り、4つの料金の違うプランが2種類に分かれています。
そして、特に月99円など、安さが売りのラクラクプランの方ですが、
こちらはSSDではなく、いまだにHDDを使っています。
つまり、ラクラクプランは動きがものすごく遅いという事です。
これはもしあなたがパソコンを使っているなら、すでに経験済みではないでしょうか?
実際に私も10年近く使ってるPCがあるのですが、Windows10をアップデートするたびに、どんどん動きが重くなっていき、DISKは常に使用率100%表示に。
1動作するたびに、数秒画面が固まり、とても仕事ができる状態ではなくなりました。
このPCがなぜそんなに激重になってしまったのかというとHDD(ハードディスクドライブ)だったからです。その後SSD(ソリッドステートドライブ)に換装した途端、購入時以上にキビキビ動くようになりました。
サーバーはSSDじゃないとWordPressが使い物にならない!
これはもちろんサーバーも同じで、サーバーってようは高性能なパソコンなわけです。
人気で高速が売りのレンタルサーバーはどこもSSDを当たり前に使ってます。ラクサバもそれを理解してるからSSDプランがあるわけです。
つまり、激安を享受しようと、HDDを使っているラクラクプランを使うのは、ブログを書くのも一苦労になると言えます。
というのも、WordPress自体がアップデートするたびに重くなっていってます。特に2018年末に登場したブロックエディタはめちゃくちゃ重いです。SSDでも重いですから、とてもHDD環境で動くような代物ではありません。
ゆえに、ブログの表示速度うんぬんの前に、そもそもブログを書く事自体が、カクカク止まって難しいという事を理解しておく必要があります。
ラクサバは容量とメモリがカツカツでWordPressには厳しい
ラクサバはWordPressを運営していくための、メモリや容量がカツカツで正直厳しいです。
SSDミニ | SSDライト | SSDベーシック | SSDゴールド | |
容量 | 5GB | 10GB | 30GB | 50GB |
メモリ | 1GB | 2GB | 4GB | 8GB |
ラクラクミニ | ラクラクライト | ラクラクベーシック | ラクラクゴールド | |
容量 | 5GB | 10GB | 30GB | 50GB |
*ラクラクプランはメモリは共用のため非公開
まず当サイトがどれくらいの容量を使ってるか、見てみましょう。
この300記事ある1ブログでも16.7GB使ってます。画像を多用するならもっと必要です。
つまり、ミニ(5GB)やライトプラン(10GB)では、容量不足でブログ1つ満足に作れないという事になります。
メモリはWordPressを動かすのにどれくらい必要なのか?
また、メモリですが、これはColorfulBoxという同じくメモリ制限があるレンタルサーバーにWordPressをインストールして使った時なのですが、
1つのサイトを動かすたびに2GB前後を使ってました。
→【注意】ColorfulBoxで複数サイト運営、隠れたデメリットとメリット。
実際の所、まっさらなWordPressをインストールして使う分には、メモリは1GBも食いません。アクセスがゼロであれば、メモリ使用量もゼロに戻ります。
ただ、アクセスが増えれば増えるほど、メモリの使用量は増えるのと、それ以外にもWordPress自体が高速表示するためにキャッシュを使ったり、アクセス解析などのプラグインによってはメモリを使うため、サイトが大きくなると、勝手にメモリを大量に使うようになったりもします。
この容量とメモリの事を考えると、少なくとも1WordPressブログを作っていくのに、ラクサバならベーシックかゴールドプランじゃないと無理だなと感じます。
ラクサバはMySQL数的にも複数サイト運営は厳しい
前項で1WordPressを運営するにも、スペック的に厳しい事を話しました。ただ、WordPressブログを運営していく際、あなたも複数ブログを運営する予定ではないでしょうか?
と思ったとしても、
- 特典用の会員サイト
- 動作テスト用のテストブログ
- 違うネタが書きたくなった時用のブログ
- ランディングページ用のサイト
といった具合に、なんだかんだブログビジネスをやってると3、4サイトはすぐに必要になってきます。
ちなみに、WordPressを1つインストールするために、1データベース(MySQL)が必要です。
SSDミニ | SSDライト | SSDベーシック | SSDゴールド | |
MySQL | 2個 | 5個 | 10個 | 20個 |
独自ドメイン | 2個 | 10個 | 20個 | 30個 |
ラクラクミニ | ラクラクライト | ラクラクベーシック | ラクラクゴールド | |
MySQL | 0個 | 2個 | 10個 | 25個 |
独自ドメイン | 3個 | 6個 | 20個 | 100個 |
そもそもMySQLが0個の月99円のコストのラクラクミニはWordPress自体が使えないので注意が必要です。
WordPressがまともに使えるSSDベーシックでもMySQL数で考えれば10サイトが限界です。
ただ、速度低下を招いていいのであれば、実際は1データベースに複数WordPressをインストールする事も可能なので、独自ドメインでは20サイトまで作れるというわけです。
サブドメインは無制限なので、サブドメインを使えば容量が許す限りは何サイトでも作れます。
他のレンタルサーバーなら、SSDベーシックより安い価格で、MySQLも独自ドメインも無制限の所は沢山あるので、正直わざわざラクサバを使う理由を見つけにくい。
ラクサバでなくても、格安でもっとWordPress向きのサーバーはある
では、ラクサバの料金と他社を比べてみましょう。
1年契約した場合の料金を安い順に並べてみました。(太文字がラクサバ)
初期費用含む コスト1年分 | ディスク | MySQL | |
ラクラク ライト | 3248円 | HDD 10GB | 2 |
ロリポップ ライト | (9570円) | SSD 160GB | 1 |
ラクラク ベーシック | 6599円 | HDD 30GB | 10 |
SSD ミニ | 7272円 | SSD 5GB | 2 |
ロリポップ ベーシック | 8250円 (12210円) | SSD 200GB | 50 |
ロリポップ ハイスピード | 9900円 (13860円) | SSD 320GB | 無制限 |
wpXシン ベーシック | 10560円 (CashBackで5280円) | SSD 300GB | 無制限 |
Conoha ベーシック | 11172円 | SSD 300GB | 無制限 |
SSD ライト | 13627円 | SSD 10GB | 5 |
SSD ベーシック | 25850円 | SSD 30GB | 10 |
*ロリポップの()はバックアップオプションを含んだ場合の価格
初期費用含む コスト1年分 | ディスク | MySQL | |
ラクラク ライト | 3248円 | HDD 10GB | 2 |
ロリポップ ライト | (9570円) | SSD 160GB | 1 |
ラクラク ベーシック | 6599円 | HDD 30GB | 10 |
まず、1番安いこの3つを比較すると、ロリポップはMySQLがたった1つしかありません。ゆえに基本1WordPressサイトしか作れませんが、無理に1MySQLに複数サイトを入れる使い方をすれば、複数サイト作成が可能です。
1MySQLに複数サイトを入れる使い方は速度低下の原因になりますが、SSDを使っているため、ラクサバのプランよりそれでもはるかに速いと言えます。また、容量がラクサバの5倍以上ありますから、容量不足で困る事はまずありません。
ただ、ラクサバにはバックアップ機能が付いてます。ロリポップはこれが有料オプション月330円のため、それを含めた()の金額で比べると、大幅に高くなってしまうという弱点もあります。
初期費用含む コスト1年分 | ディスク | MySQL | |
SSD ミニ | 7272円 | SSD 5GB | 2 |
ロリポップ ベーシック | 8250円 (12210円) | SSD 200GB | 50 |
ロリポップ ハイスピード | 9900円 (13860円) | SSD 320GB | 無制限 |
次にラクサバSSDミニですが、たった5GBしかないので、まともに1サイト作る事すら難しいので、そもそもブログ運営が難しいわけですが、
ロリポップのベーシックやハイスピードであれば、複数サイトを満足に作れる十分なスペックがあります。ただ、速度で言えば、後続には劣ります↓
初期費用含む コスト1年分 | ディスク | MySQL | |
wpXシン ベーシック | 10560円 (CashBackで5280円) | SSD 300GB | 無制限 |
Conoha ベーシック | 11172円 | SSD 300GB | 無制限 |
SSD ライト | 13627円 | SSD 10GB | 5 |
SSD ベーシック | 25850円 | SSD 30GB | 10 |
最後にラクサバのSSD上位プランを見ていくと、他社に匹敵する速度が出るとはいえ、ディスク容量とMySQL数で大きく負けている上に、価格ですら負けてしまっています。
ゆえに、ラクサバを当サイトではちょっとおすすめできないというわけです。
サーバー選びで迷ったら、下の記事をチェック↓
WP最新人気レンタルサーバー比較2021失敗しない7項チェック
というわけで、ラクサバはちょっと2021年には厳しいという話でした。
選ぶなら後悔しないレンタルサーバーを選びましょう!