Laravelをウェブ公開したい場合、通常はVPS(バーチャル・プライベート・サーバー)を使いますが、
VPSの難易度や費用などが理由で、一般の共用レンタルサーバーでLaravelを使えないかなと考えてますか?
実は、共用レンタルサーバーでも、Laravelサイトを公開する事は可能です。
実際に私もLaravelで作ったサイトを、レンタルサーバーのエックスサーバーで運営してます。
そこで、Laravelを公開するのに向いてる共用レンタルサーバーを比較、それぞれのメリットやデメリットをお教えします。
Laravelが使える共用レンタルサーバー比較表
それぞれのメリットデメリットを比較しました。(赤はデメリット、青はメリット)
Xサーバー | Conoha WING | Colorful Box | |
高速性 | ◎ | ◎ | ◎ |
料金 | 微高 | 中間 | 中間 |
無料お試し | 10日間 | なし | 30日間 |
無料独自ドメイン | 12ヶ月以上契約で永久無料1つ 1年無料1つ(計2) | 永久無料2つ | なし(初期ドメインはあり) |
ググった時 の情報量 | 圧倒的 | 少ない | 少ないがMixhostの検索も役立つ |
安定性、 障害対応 | ◎ | ▲ | ○ |
アダルト | No | No | アダルトサーバーに限りYES |
PHP Vr | ドメイン単位 | サーバ単位 | サブドメイン単位 |
データベース | MySQL5.7 | MySQL5.7 | MariaDB10.4 |
バックアップ &復元 | 無料 | 無料 | 無料 |
複数サイト 運営 | ◎ | ◎ | ▲ |
Pythonなどを使う場合 | cgiに拡張子を変える | cgiに拡張子を変える | そのまま使えるがフルパス |
難点 | 料金ではやや劣る。 | PHPのバージョンが全体で1つしか選べない。https化すると、各所書き換えないとCSSなどが反映されなくなる。 | メモリを気にする必要あり。フルパス書かないと動かない |
レンサバ比較1:Laravelのインストールのしやすさ
正直、Laravelのインストールのしやすさは、各レンタルサーバーそんなに違いは感じませんでした。
どこを使うにしても
- SSHで接続
- Composerをインストール
- Nodebrewを使ってNode.jsをインストール
- GITを使ってLaravelサイトをデプロイ
- htaccessとシンボリックリンクを使ってドメインを紐付け
という流れは一緒で、大きな違いはありませんでした。
実際の各レンタルサーバーでのインストールの手順記事はこちら
→ColorfulBoxにLaravelをデプロイする手順。エラー対策も。
ただ、Conoha Wingに関しては、唯一https化した時に、
- CSSが反映されなくなった。
- form送信が危険な送信と出るようになった
という不具合が出ました。その解決方法も上の記事で書いてますが、
ひと手間かかる分、正直戸惑いました。
レンタルサーバー比較2:料金コストと無料お試し
次にレンタルサーバーの料金を比較してみましょう。
半年契約した場合
初期費用 | 半年契約時の1月辺りコスト | 最初に払う合計額(半年分) | |
Xサーバ(スタンダード) | 無料 | 1210円 | 7260円 |
コノハ(ベーシックパック) | 0円 | 1034円 | 6204円 |
カラボ(Box2) | 0円 | 1276円 | 7656円 |
1年契約した場合
初期費用 | 1年契約時の1月辺りコスト | 最初に払う合計額(1年分) | |
Xサーバ(スタンダード) | 無料 | ||
コノハ(ベーシックパック) | 0円 | 931円 | 11172円 |
カラボ(Box2) | 0円 | 1,166円 | 13992円 |
*ColorfulBoxの現在のクーポンコードやキャンペーンはTOPページで確認できます。
無料期間
無料お試し | 課金開始日 | |
Xサーバ(スタンダード) | 10日間 | 無料お試し申込日の次の1日から課金 |
コノハ(ベーシックパック) | なし | 申込日の次の1日から課金 |
カラボ(Box2) | 30日間 | 新規契約日から課金 |
*「契約日から課金」の場合は、8月6日から1年契約なら、次の年の8/5までという事。
*「次の1日から課金」なら、8月6日に申し込んだら、8月6~31日の利用分は課金されず、9月1日から課金分になるという事。
レンタルサーバー比較3:複数サイト運営のしやすさ
もしかしたら、複数のLaravelサイトを運営したかったり、さらにWordPressブログも複数一緒に運営を考えているかもしれません。
それを考えた時に、
- Xサーバーは複数サイト運営がしやすい
- Conoha WINGはPHPバージョンが1つしか選べない
- ColorfulBoxはメモリを気にする必要がある
というそれぞれの特徴があります。
Xサーバーは複数サイト運営がしやすい
Xサーバーは複数サイト運営がしやすいです。特に制限なく、複数のLaravelサイト、及び複数のWordPressをインストールして運営する事ができます。
Conoha WINGはPHPバージョンが1つしか選べない
Conoha WINGで複数サイト運営をする場合は、PHPバージョンが全体で1つしか選べないという問題点があります。
例えば、
- 以前作ったLaravel5のサイトはPHP5.6を使いつつ
- 新しくLaravel8で作ったサイトは、PHP7.4を使用
みたいな事がConoha WINGではできません。1つのドメインをPHP7.4にしたなら、全部のドメイン(全サイト)がPHP7.4に変わってしまいます。WordPressブログも使うとしたら、そっちのPHPバージョンも変わってしまいます。
この辺、Xサーバーならドメイン単位、ColorfulBoxならサブドメイン単位でPHPバージョンの設定を変えられるので、バグチェックなどの面でConoha Wingは不利と言えます。
ColorfulBoxはメモリを気にする必要がある
ColorfulBoxで複数サイト運営をする場合は、メモリ制限があるので、こまめにメモリを使いすぎてないかチェックする必要があります。
私が実際にLaravelサイトをColorfulBoxにインストールした時は、ほとんどメモリの使用はなかったのですが、WordPressも同時にインストールした途端、
こんな感じで、4GB以上を使ってしまい、しまいには98%、つまり使い切ってしまいました。
正直、サイトの規模や、メモリをやたら使うような何か(キャッシュプラグインやアクセス解析など)を入れてなければ、基本的にそんなにメモリを喰うわけではないんですが、
複数サイトを扱ってると、こういう事もColorfulBoxでは起こるので、注意は必要です。
→【注意】ColorfulBoxで複数サイト運営、隠れたデメリットとメリット。
→ Laravelのメモリ使用量はどれくらい?便利ツールで調べられる!
レンタルサーバー比較4:他アプリとの連携のしやすさ
Laravelを使っていると、PHPだけでは実現したい事ができず、Pythonなどの他の言語やプログラムを使う事も多々出てくるはずです。
その点で言うと、ColorfulBoxは、下の画像のように、
Pythonアプリ、Rubyアプリ、Perlモジュールなどが最初から付いているので、使い勝手が良く、連携もしやすいです。
ただ、フルパスや起動コマンドを書かないと、ファイルが動かないなんて事もあるので、その辺も考慮すると、あまり他社との使い勝手の良さは変わらなくなります。
→ ColorfulBoxでPythonを使う方法(ファイルの使い方も)
この辺は、XサーバーやConoha Wingの場合はツール (PythonならAnacondaやPyenvなど)を使う事で解決できます。
この辺は無料お試し期間を使って思い通りに動くかいろいろ検証してみるのが良いよ。
レンタルサーバー比較5:データベースの種類
XサーバーとConoHa WingはMySQL5.7を使用しているのに対して、
ColorfulBoxは、MariaDB10.4を使用しています。
特にどちらが優れているというのは現状ないです。
MySQLとMariaDBは姉妹のようなもので、互換性も一応あるので、
MySQLのバックアップファイルをMariaDBでインポートして使うといった事(逆もまた)ができます。
ただ、ColorfulBoxはUnix Socketという通信方式を採用してます。
これはColorfulBoxは同じマシン内にデータベースがあって、データの出し入れが高速でできる事を意味してます。
レンタルサーバー比較6:ググった時の情報量の多さ
実際にLaravelをインストールして、その後、設定したり、カスタマイズしていく際、もちろんやり方が分からないので、ググりながらやりますよね。
その時、Xサーバーだと老舗で利用者が多いため、例が山程出てきますが、ColorfulBoxやConoha WING、その他レンタルサーバーは、情報が一気に少なくなります。
ColorfulBoxは、ユーザーインターフェースがMixhostとほぼ同じため、Mixhostでググって出てきた情報が使える事は結構あります。
ただ、それでもググった時に出てくる多くのブログでは、エックスサーバーを例に解説しているブログがほとんどなので、そういった意味では、自分でやりたいカスタマイズの仕方の情報が、Xサーバーなら出てきやすく、スムーズに事が進みやすいです。
レンタルサーバー比較:Laravel使うならどこがおすすめ?
LaravelとWordPress両方の複数サイト運営を考えている
ならXサーバーです。Xサーバーは、ググった時の情報の出方が他のサーバーの10倍くらい多いので、インストールなどで困った時も非常に助かります。
エックスサーバー公式サイト(10日間無料お試しで早速トライ!)
不安ならチェック↓
→【得技も】Xサーバーの新規(無料お試し)申込手順を全部図解!
→Laravelで作ったWEBアプリをXserverにデプロイする方法
長期間で無料で検証したい。1、2サイトを運営するだけだし、メモリやCPUもVPSのように分かれてた方が他者の影響も受けずむしろ良い。
と考えるのであれば、30日間無料お試しがあるColorfulBoxがいいですね。アダルト用サーバーもあるので、アダルトサイトや出会い、婚活関連など、他サーバーでは規約が心配なネタでも安心して運営できます。
ColorfulBox公式サイト
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→【得有】ColorfulBoxの新規(無料お試し)申込方法を全部図解(アダルトも!)
→ColorfulBoxにLaravelをデプロイする手順。エラー対策も。
ちなみに今回あまりConoHa Wingの良い点を見つける事ができませんでしたが、LaravelのためにConohaを使うのであれば、WingではなくConoHa VPSを使った方が便利です。
ConoHaはVPSプランもあり、VPSであればRoot権限があるので、Laravelを制限なくカスタマイズできます。
管理画面から、Laravel環境であるLEMP(Linux, nginx, MySQL, PHPのセット)などもワンタッチでインストールできるますし、Laravelを選べば、新規LaravelとMySQLセットが一発インストールされ、即使う事も可能になってます(下のビデオで見れます)。この辺、超便利です。
時間課金プラン(1時間1.1円から)もあるので、3日使って79円でやめるなんて事も可能で、初心者が試すにはもってこいのVPSになってます。
Conoha VPS公式サイト↓