というわけで、wpXシン・レンタルサーバーを実際に使ってみて、とことん検証して分かった、その凄さと弱点の両方を包み隠さずお教えします。
wpXシン・レンタルサーバーとは?
wpXシン・レンタルサーバーは、エックスサーバーに最新の高速化技術を取り込んでチューンナップしたサーバーです。
もともとXサーバーはサーバー速度No.1を謳うほど高速なのですが、
そこにKUSANAGIからの技術提携でチューンナップし、さらに高速化したサーバーになってます。
KUSANAGIとは?
例えば、エックスサーバー、Conoha Wing、ColorfulBox、Mixhostといった、「NginX」や「LiteSpeed」を使っているレンタルサーバーは、どこも国内最速クラスに高速表示ができるレンタルサーバーです。
ただ、それよりもさらに高速化を目指す人によっては、VPS(バーチャルプライベートサーバー)を借りて、そこにKUSANAGI環境を入れて、WordPressをさらに高速化させています。
KUSANAGI環境を入れる事で、さらなる高速化が目指せるわけです。
wpXシン・レンタルサーバーは本当に速いの?弱点あり。
じゃあ、wpXシンは、他の国内最速を謳うレンタルサーバーと比べて、本当に速くなるのかという部分なんですが、
これに関しては、実際に速度測定して、対決させてみました。
結果、分かった事は、
- メモリとCPUコアが十分余裕があれば、実際に他サーバーより高速になる
- メモリとCPUコアがカツカツだと、他サーバーより速度は落ちる
という事でした。
wpXシン・レンタルサーバーのメモリとCPUについて
wpXシン・レンタルサーバーは、メモリやCPUのスペックがプランごとに違います。
例えば、かなり安いベーシックプランだと、CPUは6コア、メモリは8GBとなってます。
CPUのコア数はどう影響する?
CPUはコア数が多ければ多いほど、同時に複数の処理を素早くこなす事ができます。つまり1サイトを運営してるだけなら、コア数を増やしても、そんなに効果はありません。
しかし、複数サイトを運営してる場合、特に5サイト、10サイト、20サイトと沢山のサイトを1つのプランに入れてる場合は、それだけ別の処理をCPUがしなければならないという事ですから、沢山のCPUコアがあった方が、速度が落ちにくいという事になります。
メモリはどう影響する?wpXシンの問題点。
基本的に、WordPressを新規インストールして、アクセスがゼロならメモリは食いません。
同時アクセスが増えれば増えるほど、より多くのメモリが必要になります。
本来は、2GBもあれば、普通のWordPressサイトを動かすには、十分過ぎるほどです。
しかし、これが実際に複数サイトを運営してみると、思った以上にメモリを喰うんです。
例えば、下の画像は、ColorfulBoxレンタルサーバーのメモリ6GB上限のプランを使っていた時のものです。
それぞれ100記事以上ある6サイトをColorfulBoxにコピーした所、なんとアクセスを流していないにも関わらず、6GBのメモリを使い切ってしまいました。
どうも、記事が増えるにつれ、WordPressでは、高速表示するためにキャッシュを作る事で、それがメモリを喰っているようです。
他にもアクセス解析や高速化プラグインなどが想像以上にメモリを使っている事も考えられます。(結局なにが異常にメモリを喰ってるのかは、突き止める事ができませんでした。)
wpXシンはメモリの使用状況を確認できない!(できるようになりました!)
そして問題なのは、wpXシンには、このメモリの現在の使用量を確認する術がないという部分なんです(汗) 2021/9/27からリソースモニター機能が搭載されました!
サーバーパネルにメモリの使用量の表示がないんです。
なのでサポートにどうやって確認すれば良いのかを問い合わせた所、
ご希望尾に添えず恐縮ですが現在のリソース利用状況は
wpXシン・レンタルサーバーでは機能提供がございません。
そのため現在どの程度リソースを利用しているかといった
確認はかないません事ご容赦ください。↓
リソースモニターの提供を開始しました。
という返事が返ってきました(汗)。メモリ上限を設けているのに、メモリ使用量が確認不可だというのです(汗)。
じゃあ、メモリ上限近くまで知らぬ間に使っていた場合はどうなるのかと質問した所、
1. メモリ上限に達した場合、どうなるのですか。
サイトの速度が遅くなったり、閲覧時にエラーが出るなどの
事象が発生するものかと存じます。2.メモリ上限に近づいた際、連絡などは来るのでしょうか。例:「現在80%すでにご利用です」のような。またどのタイミング(どれくらいの使用状況)でそういった連絡は来るのでしょうか。
誠に恐れながら、個別による通知はございません。
意外にも、何にも連絡は来ないそうで、上限いっぱいまで使ってれば、勝手に表示速度が落ちたり、最悪サイトが落ちたりするだけだそうです(汗)。
<追記>現在はこんな感じにCPUやメモリ、転送量の使用状況が分かるようになりました。
wpXシンでは、プラン次第ではメモリ不足で速度が落ちる!
そこで、当サイトでも、Xサーバーに入れていた全20サイトほどをwpXシンのベーシックプランに引っ越して、速度を測った所、
最初、1サイトだけ引っ越して速度を測った時と比べて、若干ですが遅くなりました。
つまり、CPUとメモリが全力で回せない状態であると言えます。
メモリは特にアクセスが増えた時に必要だから、カツカツではなく、十分余裕がある事が大事。
無料お試し期間中でもプラン変更は可能。本契約後はプラン変更した場合は次の月から適用される。
wpXシンは、特に複数サイトを入れる場合は、メモリとCPUコア数に余裕がないと、この超高速KUSANAGIサポート環境が活かせないという事になります。
wpXシン・レンタルサーバーは料金が安い?
wpXシンは、料金が他社と比べても、コスパに優れている事もポイントです。
半年契約した場合
初期費用 | 半年契約時の1月辺りコスト | 最初に払う合計額(半年分) | |
wpXシン(ベーシック) | 0円 | 990円 | 5,940円 |
wpXシン(スタンダード) | 0円 | 1,980円 | 11,880円 |
Xサーバ(スタンダード) | 無料 | 1210円 | 7260円 |
コノハ(ベーシックパック) | 0円 | 1034円 | 6204円 |
カラボ(Box2) | 0円 | 1276円 | 7656円 |
*Xサーバーはプラン名がX10→スタンダードに変わりました
1年契約した場合
初期費用 | 1年契約時の1月辺りコスト | 最初に払う合計額(1年分) | |
wpXシン(ベーシック) | 0円 | 10560円 (CashBackで5280円) | |
wpXシン(スタンダード) | 0円 | 21360円 (CashBackで10680円) | |
Xサーバ(スタンダード) | 無料 | ||
コノハ(ベーシックパック) | 0円 | 931円 | 11172円 |
カラボ(Box2) | 0円 | 1,166円 | 13992円 |
契約から半年後にwpXシンから手続きのメールが来るから、メール到着から翌月末までに手続きする事で銀行振込で50%分が戻ってくるわよ。
→wpXシン・レンタルサーバーのキャンペーンをチェックしてみる
wpXシン・レンタルサーバーは初心者向け?
wpXシン・レンタルサーバーは、初心者に非常におすすめできるサーバーと言えます。
理由は
- Xサーバーと同じUIで簡単にWordPressを始められる。
- 迷っても、ググれば沢山情報が出てくる
- ベーシックプランなら安くしかも速い
からです。
Xサーバーと同じUIで簡単にWordPressを始められる。
wpXシンは、エックスサーバーと全く同じ管理画面になってます。
このユーザーインターフェースは、直感的に使い方が分かって、非常に分かりやすいと評判なんです。
WordPressもサイト名、ユーザー名、パスワードの3つを入力するだけで、超簡単にインストールできるため、初心者でもスムーズにスタートできます。
wpXシンは迷っても、ググれば沢山情報が出てくる
wpXシンは、まだ2021年に登場したばかりの、新鋭レンタルサーバーです。ゆえに「wpXシン 使い方」のようにググっても実は公式以外の情報はほとんど出てきません。
しかし、前項で話した通り、Xサーバーと全く同じユーザーインターフェースなため、「Xサーバー 使い方」などでググった情報も98%は使えます。
Xサーバーは他社と比べて、ググった時の情報の出方が圧倒的です。WordPressのサーバー側の設定などで迷った時も、ググれば「Xサーバーでの設定の仕方を解説します」というサイトが山程情報が出てきます。
なので、wpXシンでも、同じようにXサーバーでググれば迷わずサイト(ブログ)作成していく事ができます。
ベーシックプランなら他社より安くしかも速い
料金の項で解説した通り、ベーシックプランであれば、他社より安く高速環境を手に入れられます。
あなたが初心者であれば、新規でWordPressブログを始めるでしょうから、
メモリやCPUの心配不足の心配は皆無です。最初から国内最速スピードでブログ運営をやっていけます。
wpXシン・レンタルサーバーは複数サイト運営に向かない!?
wpXシンには、速度の項で解説した通り、メモリやCPUの上限があります。
ゆえに、私のようにバカバカ20サイトとか入れるタイプだと、
1番安いプランでは速度が落ちてしまいます。
複数サイトを運営するなら、メモリを気にする必要がない、エックスサーバーやConoHa WINGの方がむしろコスパ良く速さを維持できると言えます。
→ConohaとXサーバー比較。後悔避けるならこの5点をチェック!
古いサイトを引っ越すなら、PHPバージョンの心配あり
wpXシンでは、ドメインごとにPHPのバージョンを設定できますが、
使えるバージョンは、PHP7.2~8しかありません。
例えば、今現在、他のサーバーでPHP5.4などを使っている場合は、
まずは、PHPのバージョンを7.2以上に上げて、プラグインやテーマでバグが出ないかチェックする必要があります。
wpXシン・レンタルサーバーはアダルトサイト作成OK?!
wpXシンでは、公式にアダルトサイトの運営がOKとなっています。
アダルトサイトの運営は可能ですか? はい、可能です。 ただし、無修正・児童ポルノなど、法令又は公序良俗に反する内容は禁止しております。
ただ、規約を読むと、「不倫・援助交際・売春・買春等の勧誘行為」を禁止している事から、出会い系サイトや出会い系アプリの紹介などは、ちょっと規約にひっかかる可能性があるので、注意が必要です。パパ活ネタはアウトでしょうね。
ギャンブル紹介サイトはOK?
ギャンブルについては言及がないのですが、あくまで国内の法律に違反してないものという制約がありますから、オンラインカジノの紹介などは、規約違反になる可能性も高く注意が必要です。
よりこの辺の事情を詳しく知りたい場合は↓
wpXシンでWordPress以外のプログラムは使える?
wpXシンは、PythonやCurl、Rubyなどが使えますし、Laravelのインストールも可能です。
この辺は全くXサーバーと同じ作りになっているので、Xサーバーのやり方で検索すれば、その方法がそのまま使えます(実際に、LaravelやAnacondaなどを試しましたが、問題なく使えました。)
→Xサーバー/wpXシンにLaravelデプロイ完全図解<2021最新版>
ただ、唯一、Xサーバーとは違って、PukiWikiの簡単インストールだけはできない仕様となってました。
wpXシン・レンタルサーバーの評判まとめ
というわけで、wpXシン・レンタルサーバーは、メモリとCPUに余裕があるプランを選べば、国内最速表示スピードを実際に享受できます。
- 新規で始めるなら1番安いベーシック
- 複数サイトのお引越しならスタンダード
- 大規模サイトやスタンダードでも速度が出ないならプレミアム
といった具合に、まずは、ベーシックかスタンダードで無料で10日間お試しして、実際に速度チェックしてみると良いでしょう。
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