さくらのインターネットこと、さくらのレンタルサーバを使ってみたのですが、まあ、他社と比較するとかなり愕然とする仕様のサーバーでした。
さくらのレンタルサーバのどこがデメリットなのか?おすすめできない点をあなたが後悔なきようにしっかり解説していきます。
さくらのレンタルサーバは初心者向き?おすすめできない理由
さくらのレンタルサーバを使ってみて、これはマズイだろと感じた事が5つ。
- WordPressインストールだけで苦戦するほどのひどいUI
- 無料期間でまともに試せない
- ググっても問題解決がしづらい
- サーバーのスペックがいまいち・・
- 中国の悪口で干される!?(都市伝説かよ)
という、他社で問題にならない事が問題になるレンタルサーバーなんだと試して実感しました。
さくらはWordPressのインストールだけで苦戦する。UIがダメダメ・・
まず、さくらに無料お試しを申し込むと、初期ドメインっていう無料で使えるドメイン(〇〇.sakura.ne.jp)が付与されます。(初期ドメインはどこのレンタルサーバーでももらえます)
で、初期ドメインを使えば、他社だったら、ユーザー名とパスワードを入力して、インストールボタンを押すだけで、ポンと、それこそ最短1分でWordPressなんてインストールできます。
本当にWordPressのインストールって簡単なんです。
ところが・・・
さくらのレンタルサーバを使ってみれば分かりますが、一歩進む度にエラーが出て、WordPressインストールだけで大苦戦します。
- インストールしようとすると、まずデータベースを先に作れとエラーが出る(他社なら、同時に自動で作ってくれるのが当たり前)
- ドメインを選ぶと、「初期ドメイン公開フォルダ直下にインストールする事は出来ません。WEB公開フォルダを変更するか、サブディレクトリを変更する必要があります」と出て進めない・・
もうこの2つだけで、初心者の方なら、何を言っているのか意味が分からないですよね?
これですね、例えば、「abc.sakura.ne.jp」っていうドメインにWordPressをインストールしようとするとこの警告が出て、abc.sakura.ne.jp/wp/ っていうアドレスにまずインストールしろって事なんです。
で、abc.sakura.ne.jpでサイト表示したかったら、この後、FTPからさらにややこしい書き換えをやる必要があるんです。(他社だったらこんな事する必要ありません)
→【絶望】さくらに初期ドメインでWordPressインスト図解。
はっきり言って、ありえないです。2021年にもなってこんなにWordPressインストールだけでややこしいサーバーは。まったくもってユーザーの事を考えてない酷い構造になってます。
全体的なユーザーインターフェースを考えても、まるで10年以上前の化石サーバーを使ってるような感じです。
さくらは無料期間でまともに試せない
じゃあ、初期ドメインではなく、独自ドメインを使ってWordPressのインストールをすれば、もっとスムーズに行くだろうと思ったらこうなりました・・
独自ドメインを使おうとすると、「エラー 許可されていません」と出る始末・・
どうやら、無料期間は独自ドメインを使えないらしいです(汗)。
これも他のレンタルサーバーではありえないです。
Xサーバー、ColorfulBox、ロリポップなどの人気レンタルサーバーでは、無料お試しでほぼ全部ちゃんと試せますし、無料期間でちゃんと自身のWordPressブログを公開、始動した後で、有料に移る事ができます。
しかし、さくらでは、そうはできません。あくまでおまけ的な無料お試しなので、
これでは、本当にちゃんと動くのかという不安を払拭できませんよね。
さくらはググっても問題解決がしずらい
さくらのレンタルサーバは老舗のサーバーなので、ググった時に新参のサーバーよりかは情報は出やすいんですが、
正直、どれも古い情報ばかりで、現在のUIの情報が出なかったりと、ググってもなかなか自分が欲しい情報が出てこず、苦戦しやすいなと実際使ってみて感じました。
公式のマニュアルページも分かりづらく、特に初心者には挫折する原因になるなと感じました。
さくらは中国の悪口で干される!?(眉唾ですが・・)
あと、さくらには都市伝説的な謎すぎるネタがあります(笑)。
なぜかさくらのレンタルサーバには、中国人に対する禁止事項が規約にあるんです。
利用者は、次の各号に該当する行為又はそのおそれのある行為を行ってはなりません。
当社又は第三者の財産、プライバシー、肖像権、知的財産権その他の権利(日本及び
日本以外の国のものの両方をいいます。)を侵害する行為
当社又は第三者を差別、誹謗中傷若しくは侮辱し、又はその名誉若しくは信用を毀損
する行為
預貯金口座及び携帯電話の違法な売買、詐欺、無限連鎖講(ネズミ講)、規制薬物の
売買、児童売買春等、適用法令の下で犯罪とされるものに結びつく行為
適用法令の下でわいせつ、児童ポルノ又は児童虐待に当たるとされる画像、文書等を
送信又は掲載する行為
当社サービスにより利用しうる情報を改ざん又は消去する行為
ウイルス等の有害なコンピュータプログラム等を送信又は掲載する行為
電気通信設備等に不正にアクセスする行為
第三者に対し、無断で広告・宣伝・勧誘等を目的とした電子メール(スパムメール)
や第三者が嫌悪感を抱く電子メール(嫌がらせメール)等を送信する行為、他者のメー
ル受信を妨害する行為、連鎖的な電子メールの転送を依頼する行為(チェーンメール)
及び当該依頼に応じて電子メールを転送する行為
適用法令に照らし、違法に賭博・ギャンブルを行い、又は勧誘する行為
適用法令における違法行為(けん銃等の譲渡、児童ポルノの提供、公文書偽造、殺
人、脅迫等を含みますがこれに限りません。)を直接的かつ明示的に請負い、仲介し、
又は誘引(他人に依頼することを含みます。)する行為
人の殺害現場等の残虐な情報、動物を虐待する画像等の情報、その他社会通念上他
者に著しく嫌悪感を抱かせる情報を送信又は掲載する行為
人を自殺に誘引又は勧誘する行為
他の利用者や第三者に著しく迷惑をかける行為
公序良俗に反する行為
適用法令に違反する行為
中華人民共和国の法令が適用される利用者については、以下の行為
① 中華人民共和国の法令が規制するコンテンツを掲載する行為
② 中華人民共和国の法令にて特別な許可証を必要とする事業を営む場合において、
当該許可証を有さずにコンテンツを掲載する行為
③ 中華人民共和国に対する反体制的な意見のコンテンツを掲載する行為
④ 中華人民共和国の文化・習慣に対する過激な意見のコンテンツを掲載する行為
⑤ 中華人民共和国の機密・安全を脅かす恐れのあるコンテンツを掲載する行為
⑥ 帝国主義的・封建主義的な思想や迷信を発表する行為
当社又は第三者の設備等(電気通信設備等を含みますがこれに限りません。)の利
用又は運営に支障を与える行為
第三者の通信に支障を与える方法又は態様において当社サービスを利用する行為
当社サービスの提供を妨害する行為
前各号のいずれかに該当する行為が行われているウェブサイトについて、その行
為を助長する態様又は目的でリンクを掲載する行為
第三者をして前各号のいずれかに該当する行為を実施させること及びこれを助長
する行為
その他、当社が当社サービスの利用者として不適切であると判断する行為
前項各号のほか、当社は必要に応じサービスサイト上(「さくらのサポート情報」のペ
ージを含みますが、これに限りません。)において禁止事項及び注意事項等を別途定める
ことができ、利用者はこれを遵守するものとします。さくらのレンタルサーバ約款より引用
しかもその下に「その他、当社が当社サービスの利用者として不適切であると判断する行為」とも書いてある。中国在住でなくとも、中国当局から文句を言われたら、不適切として消されちゃうのか!?
特にニュースネタを扱おうと考えてるなら、さくらのレンタルサーバは避けた方が良さそうですよね(汗)。
さくらのサーバーのスペックがいまいち (遅い)
あと、さくらのレンタルサーバはスペックがイマイチだと感じました。
例えば、さくらのレンタルサーバの基本仕様を見てみると、
と思ったんですが、実際にサーバーパネルにログインしてサーバー情報を確認すると・・
とよく分からない状態でした。
え?SSD使ってないの?(汗)
そもそもとして、通常どこの格安サーバーでも、もしHDDではなく、SSDを使っているなら、必ずディスク容量の所にSSDと書いてます。
なぜかってこれは絶対的な売りポイントだからです。
HDDとSDDでは、実際8倍前後の速度差があり、ランダムアクセスでは380倍の速度差があります。これだけ差があるんですから、SSDを使ってる所は必ずSSDと表記します。
しかし、さくらの料金プランや比較表を見てもSSDの文字が見つかりません。
なぜか、最上級のマネージドサーバにだけSSDの文字があり、通常のプランにはどっちなのかが書かれてません。
書かないという事は今どきあり得ないHDDを使ってるって事です(汗)。
実際、サーバーの速度は遅かった・・
実際に他のサーバーで使ってるWordPressブログのコピーを入れて、表示速度を測ってみたのですが、
毎回サーバーの応答時間で1.5秒以上かかってました。
他のサーバーで同じページを表示するとこんな感じ↓
実際にスマホ表示させてチェックした時も、他のサーバーで4秒で表示されたら、さくらだと6秒かかる感じでした。まさにこのサーバーの応答時間分遅いという感じです。
実際、大量の画像などをアップロードしたりする時も、他のサーバーに比べて明らかに遅いです。
正直、さくらのレンタルサーバはサーバースペック(表示速度)でも他社に劣っていて、料金が同じなら、他のサーバーを使った方がいいという感じでした。(え、でもCDNがあるじゃんって部分は次の項で)
さくらのレンタルサーバは価格的には初心者向き?
そんな気持ちもありますよね。
さくらのレンタルサーバには、確かに格安の月524円で始められるスタンダードプランがあります。
他社格安プランとの1年契約時の比較
さくら(スタンダード) | ロリポ(ライト) | ロリポ(スタンダード) | |
初期費用 | 1048円 | 1650円 | 1650円 |
1年契約時の1月辺りコスト | 436円 | 330円 | 550円 |
最初に払う合計額(1年分) | 6286円 | 5610円 | 8250円 |
ディスク容量 | 100GB | 160GB | 200GB |
MySQL | 50 | 1 | 50 |
表のようにさくらはロリポップの2つの格安プランの中間のような価格とスペックです。
確かに格安でレンタルサーバデビューを考えているなら、さくらも選択肢に入るかもしれません。
MySQLはデータベース、つまりブログ記事やユーザー名、パスワードといったブログ上に入力した情報が保存される領域の事です。
通常、1WordPressインストールするのに、1データベースが必要です (1データベースに無理やり複数WordPressをインストールする事も実際はできます。その分サイトは重くなりますけど)。
つまり、さくらのレンタルサーバのスタンダードだと、50サイトまで作成できると捉えると良いです。
他社高速プランとの1年契約時の比較
初期費用 | 1年契約時の1月辺りコスト | 最初に払う金額(1年分) | |
さくら(プレミアム) | 1048円 | 1309円 | 16762円 |
wpXシン(ベーシック) | 無料 | 10560円 (CashBackで5280円) | |
Xサーバ(スタンダード) | 無料 | ||
ロリポ(ハイスピード) | 0円 | 825円 | 9900円 |
コノハ(ベーシックパック) | 0円 | 931円 | 11172円 |
カラボ(Box2) | 0円 | 1,166円 | 13992円 |
しかし、高速プランで比べると、スペックが劣るのに、なんと他社と比較して1番高いです。
それとCDNって、物理的な距離を縮めて表示速度を早くするシステムなの。
例えば、アメリカ在住のジョンさんが、アメリカのサーバーで日本人向けサイトを作りました。
しかし日本は地球の裏側、物理的に距離が遠いので日本に住む人がアメリカのサーバーにアクセスすると、ちょっとサイト表示速度が落ちます。
そこでCDNを使います。東京にCDNサーバーがある場合、サイトのキャッシュ(サイトのコピーデータ)がCDNサーバーに保存されてます。
日本に住む人は、アメリカにアクセスしなくても、東京のサーバーにアクセスするだけで、ジョンさんのサイトを高速で読み込む事がこれでできます。
でも、日本のレンタルサーバーは元々日本国内にありますから、CDNを介したからといって、高速化されるかというと微妙です(確かにキャッシュを使う事で高速化はできますが、それはWordPress側のプラグインなどでも再現可能)。
東京の本サーバーから読み込むか、東京のCDNサーバーから読み込むかの違いになるので、物理的な距離の短縮による高速化にはならないんですよね。
結論:さくらのレンタルサーバは初心者におすすめできないけど、無料お試しやって、実体験するのが1番!
さくらのレンタルサーバは、他社なら5分でできるWordPressのインストールだけでひどく手間取るほど、本当にユーザーインターフェースがダメダメなサーバーです。
特にWordPress初心者やレンタルサーバー初心者なら、他社を選んだ方が挫折もせず、くだらない事に時間を取られず、さっさとスタートできます。料金的にも大差ないため、あえてさくらを選ぶ理由が1つもありません。
とはいえ、これはあくまで当サイトの1意見に過ぎないのも事実。
さくらのレンタルサーバには、2週間の無料お試し期間が付いてます。
なので、さくらがどうしても気になっているのであれば、まずは無料お試しを実際に自分で試して、当サイトの意見があなたにとって本当に問題なのか、それとも大した事ではないのかを2週間実体験してみるのが1番良いでしょう。
というか、この無料お試しの申込時点ですでに注意点が複数あるので(爆)、やるならしくじらないように下の記事を見ながらやってくださいね。
→【注意】さくらのレンタルサーバ無料お試し申込手順を完全図解
レンタルサーバーをどこにしたら良いか迷ってるなら
→ WordPress向け人気レンタルサーバー比較2021・デメリットも完全網羅