WordPressを始める際、まず必ず設定すべき項目として、パーマリンクがあります。
パーマリンクとは、WordPressブログのそれぞれの記事のアドレスの事です。
WordPressをインストールした後、
パーマリンク設定をやらないで、そのままブログを書き始めると、
その記事のアドレス(=パーマリンク)は自動的に、
nebikatsu.com/?=1351
みたいなアドレスになります。
別にこれを使ってるからって、SEO的に順位が上がらないのかというと、そんな事は全然ないですが、アクセスをより増やすためには、やはりここも別の形にした方が利便性的に良かったりします。
お客さん目線に立った時に、利便性という意味で使わない方が良い、アクセスを減らしてしまう可能性があるパーマリンクの形も実はあるので、なぜそれは使うべきではないのか、ではどういうパーマリンクが好ましいのかというのを解説していきます。
WordPressパーマリンクのおすすめの付け方
まず、パーマリンクのおすすめの形というのを話します。
おすすめの形はこの2つ!
英語の投稿名のパーマリンク
例:nebikatsu.com/howtowrite
シンプルな数字のパーマリンク
例:nebikatsu.com/post1231
設定の仕方は後述します。
逆にできればやめた方がいいパーマリンクは
(と言っても、後から変える場合は、細心の注意が必要になる*後述)
WordPressデフォルトのパーマリンク(/?=1231)
日付のパーマリンク(/2022/12/31)
カテゴリーと投稿名のパーマリンク(/カテゴリ名/sample-post)
日本語のパーマリンク(/記事の書き方)
こういったパーマリンクです。
では、それぞれの理由と、実際にどうやるのか、もし後から変える場合は、どういうリスクがあって、どういう方法を使うのかを詳しく解説していきます。
おすすめしないパーマリンクの理由
まず、なぜ、今言った、「デフォルトのパーマリンク」「日付のパーマリンク」「カテゴリー+投稿名のパーマリンク」「日本語のパーマリンク」を使う事をおすすめしないのかを解説します。
WordPressデフォルトのパーマリンク
デフォルトのパーマリンク(/?=123)は実はそんなに弊害があるわけではありません。短くてシンプルなパーマリンクなので、ツイッターのような短文しか使えない所にアドレスを投稿する際も短いアドレスになるので、困りません。
ただ唯一ここがおすすめできないという部分は、アドレスに「?=」というのが入ってる所です。
アドレスに?とか=っていう、ちょっとあやふやな記号が入ってる事で、
読者がそれを見た時に、一瞬違和感やバグのように感じたりします。
実際、アドレスを手打ちする時も、?や=があると、「これ本当にアドレスあってるのかな?」と心配になったり、全角の?や=を間違って使ったせいで、ページに飛ばないなんて事も多々あります。
そういう弊害があるので、正直おすすめしないのです。
日付のパーマリンク
日付のパーマリンク、もしくは日付+投稿名のパーマリンク(/2022/12/31/abc)は、正直一番おすすめしません。
まず、アドレスがすごく長くなります。デフォルトなら「=?123」というたった5文字で済むのが、日付だと「2022/12/31」と何度もスラッシュが入るうえに、長ったらしくなります。
これに投稿名まで合体すると、ホント長くて、リンクをコピーしたり、手入力する際、非常にやりづらいですし、Twitterやメルマガにリンクを貼る際も長くて使いづらいのです。
またGoogleはこうも発言しています。
たとえば、example.com/ は重要だとわかっている。example.com/animals/ はそれよりは重要じゃなくなる。example.com/animals/puppies/ はさらに重要じゃなくなる。
海外SEO情報ブログより引用
このGoogleのSEOに関する発言通りなら、スラッシュ(/)が増えれば増えれるほど、そのページは重要じゃないと判断されてしまうため、日付アドレスのようなスラッシュだらけのページは重要じゃないページと判断されてSEO的にあまりよろしくないとすら言えます。
また、もう一つの弊害として、「いつ書いたか?」が一発でバレてしまう所。
基本的に読者は新しい情報を求めています。なのに、アドレスが「2001/05/03」みたいになってたら、「え?これ2001年に書かれた記事なの?情報古すぎない(汗)?」とページを読む気を失くしてしまう可能性があります。
例えば、英語のサイトとか、そういう古い情報でも基本的に問題ない恒久的なネタ記事を作ってて、投稿日を非表示にしてる場合でも、アドレスで投稿日が表示されてしまっては本末転倒です。
日付で整理する必要がある内容のブログでもない限り、この日付のパーマリンクはデメリットしかないと言えます。
カテゴリー+投稿名のパーマリンク
カテゴリーと投稿名のパーマリンク(/カテゴリー/abc)にしてしまうと、記事を書いた後に、「この記事、やっぱ別のカテゴリーに移動しよう」とか「カテゴリー名を変えよう」とか、そういう事をした時に、リンクがバグる可能性が高くなります。
カテゴリーを変えた途端、そのリンクをクリックしたら「404 not found」と表示されて、ページが表示されなくなった・・なんて事も結構起こったりします。
カテゴリーの設定次第で、バグる可能性が非常に高い事や、アドレスが長くなってコピーしづらい、Twitterなどに貼り付けしづらいというデメリットがあるので、これも日付のパーマリンク同様、非常におすすめできないパーマリンクですし、日付同様、スラッシュが増えるので、SEO的にもよろしくないと言えます。
日本語のパーマリンク
また、日本語をパーマリンクにする事も可能です。日本語をパーマリンクにすれば、確かに
nebikatsu.com/パーマリンクの設定の仕方/
みたいなアドレスになるので、ぱっと見、読者に分かりやすいというメリットがあると言えばありますが、
でも、これ、実際にコピーして貼り付けたり、Twitterなどに投稿しようとすると、
nebikatsu.com/%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%81%AE%E8%A8%AD%E5%AE%9A%E3%81%AE%E4%BB%95%E6%96%B9
っていうアドレスになります(汗)。
2バイト文字と言って、日本語はこういう暗号に変換されてしまいます。最悪でしょ?超長い上に暗号みたいな文字になり、手打ちなんて不可能になります。
アドレスをメールに載せたり、サイトに載せたりする時にめちゃくちゃ不便です。
なので、日本語をそのままパーマリンクに使うのはおすすめしません。後々が面倒すぎます。
おすすめのパーマリンクの形式2選
最近、一番流行っている、他のSEOブログなどで推奨されているのは、
「英語の投稿名」を使う方法です。
例えば、パーマリンクの事について書いた記事なら、
nebikatsu.com/parmlink-setting-howto/
みたいなアドレスにするという感じです。
確かにこうする事で、何について書かれた記事なのかがアドレスから分かりやすいというメリットはありますね。
もう一つ、よく使われる形はデフォルトのをちょっと変えた感じの
シンプルな数字のアドレスで、
nebikatsu.com/1231/
nebikatsu.com/post1231/
nebikatsu.com/1231.html/
みたいな奴です。
デフォルトパーマリンクみたく「?=」みたいな厄介な記号を入れない事で、手打ちした時にミスも起こりにくく手早く入力でき、シンプルで短いアドレスになるので、Twitterやメルマガなどに貼り付ける時もクセがなく便利というメリットがあります。
数字リンクは分かりづらいのがデメリット?
「でも、数字のパーマリンクだと、英字のパーマリンクより記事に何が書いてあるか分かりづらいよね?今のSEO的に良くないんじゃない?」
という意見もありますが、私はそうは思いません。
それには理由があります。
例えば、下の画像は、当ブログの記事をGoogle検索した時に出た表示です。
この記事のパーマリンクは nebikatsu.com/844.html です。でも、Google検索の結果にはその数字が表示されず、日本語のカテゴリー名が表示されています。
でも、じゃあ、これをクリックしたらカテゴリーページに飛ぶのかと言ったら、そんな事は、なく、ちゃんと844.htmlに飛ぶようになっているのです。
つまり、Google検索では、数字アドレスにしてても、日本語のカテゴリー名表示をしてくれるので、だったら短くてシンプルな数字のパーマリンクでも良いよねと思うわけです。
(もちろん記事にカテゴリーを設定しないで、そのまま投稿したら、数字でGoogleにも表示されます)
英語の投稿名パーマリンクのデメリットはある?
英字パーマリンクのデメリットは、長ったらしいアドレスになりやすい所と、
毎回パーマリンクを自分で考えて作らなければならない所です。
数字のパーマリンクだったら、自動的に設定されるので、毎回自分でパーマリンクを設定する必要がありませんが、英語の投稿名をパーマリンクにするなら、記事を書く度に、そのパーマリンク名まで設定する必要があるという面倒くささがあります。
また、パーマリンクの書き忘れをすると、パーマリンクが自動的に日本語の記事タイトルになってしまうので、そこもちょっと怖い所だったりします。(もちろん後から変更できますけど、そうすると、旧アドレスでアクセスがあった場合にリダイレクト設定しないと404 not foundになってしまう可能性が出てくるので注意が必要)
正直、数字と英字、どっちを取るかは、あなたがどちらにメリットを感じるかで決めれば良いでしょう。
右に習えを考えるなら、英語の投稿名のパーマリンク。面倒臭さを押さえつつ、利便性も考えるならpost123みたいな形が打ちやすく分かりやすくて良いでしょう。
実際のパーマリンクの設定の仕方
では、今回紹介した、英字リンクと数字リンク、それぞれどうやって実際に設定するのか、その手順を書いていきます。
注意:すでにWordPressに記事を複数書いてしまってる場合は、途中でパーマリンクを変えると、全ページが404でアクセス不能になったり、Google検索からは飛ばなくなったりと大変な事になる可能性が高いので、変更する前に後述する注意を良く読んでください。やるなら自己責任でお願いします。
英語の投稿名のパーマリンク設定のやり方手順
WordPress管理画面の「設定」→「パーマリンクの設定」と進んだら、
「投稿名」を選んで、「変更を保存」を押します。
これで完了ですが、これだと日本語の記事タイトルがパーマリンクになってしまうので、
記事作成時にパーマリンクを毎回変更します。
記事を書く時に、まず記事タイトルを入力します。
記事タイトル入力を終えると、自動的に同じ名称のパーマリンクが設定されます。
このままだと、日本語のパーマリンクになってしまうので、編集を押して、
自分で英語の名称を考えて入力します。
こうする事で、パーマリンクを自分の好きな英字に変える事が出来ます。
(別に横棒 - を入れないで、parmlinksettingみたいなのでもOKですし、setteiのようにローマ字にするもよし、もっと短い名称にするのも、数字を合わせるのも、あなたの自由です。)
シンプルな数字のパーマリンクの設定の手順
では、数字のパーマリンクにする方法です。
WordPress管理画面の「設定」→「パーマリンクの設定」と進み、
「カスタム構造」を選びます。
空欄部分に
nebikatsu.com/1231/
と数字だけにするなら、
/%post_id%/
/1231.html としたいなら、
/%post_id%.html/
/post1231 としたいなら、
/post%post_id%/
とそれぞれ入力し、「変更を保存」を押せば、完了です。
この3つの中では個人的には、post1231みたいな形が、一番シンプルで読者からも分かりやすくて、手入力時も楽でおすすめです。
ちなみに設定画面に「数字ベース」というのもありますが、archivesという余計な文字が入るため、これもあんまりおすすめしません。
記事をすでに投稿してるブログでパーマリンクを変更する際の注意点
まだ、記事が5個未満ぐらいのブログであれば、パーマリンクを変更しても、そんなに害は出ないですが、すでに10本以上記事を投稿済みだったり、すでにアクセスが沢山ある記事がある場合なんかは、変更する場合は、細心の注意が必要です。
例えば、旧パーマリンクが /kiji-20170130/で、新パーマリンクが/123.html/の場合、
旧の/kiji-20170130/にアクセスがあった時に、404 not foundになってしまう可能性が高いからです。
一応、最新のWordPressでは、旧パーマリンクを自動で新パーマリンクにリダイレクトしてくれる機能が付いてるっちゃ付いてるんですが、それも機能したりしなかったりが激しく、結局あとあと404 not foundが記事によって出るなんて事が結構あったりします。
なので、ちゃんと変更前のそれぞれの記事のパーマリンクをメモ帳などに記録しておき、
旧パーマリンクにアクセスした時に、ちゃんと新パーマリンクに自動的に飛ぶかをチェックする必要が出てきます。
なにより一番大切なのは、バックアップを取っておき、万が一、全記事が404 not foundになって大変だ~という自体になった時も、ボタン一つで旧パーマリンクの正常な状態に即戻せるようにしておく事が非常に大切です。
バックアップでおすすめのプラグインは、UpdraftPlusです。
このUpdraftPlusは、サイドバーの設定から何から何までボタン1つで完璧にサイトを復元できるプラグインで、私もサーバの引っ越しをする時や、テストサイトを作る時なども愛用しています。
UpdraftPlusを使って、データベースを含めた全設定のバックアップを取っておき、
バグってしまったら、そのバックアップを復元して、元の状態に戻すという事をできるようにしておきましょう。
UpdraftPlusの細かい使い方については、
こちらのサーバのお引越しの記事で詳しく解説してるので、参考にして頂ければと思います。
パーマリンクを変更、リダイレクトするプラグイン
もし、すでに沢山記事があるブログのパーマリンクを変更するのであれば、リダイレクトをちゃんとするプラグインを入れる事が大切です。
例えば、Redirection というプラグインを使うと、旧パーマリンクから新パーマリンクにリダイレクトするように、1つ1つ設定する事ができます。(全部手動なので、沢山記事があると、大変ですけどね。)
Custom Permalinksというプラグインでは、投稿ページから個別にパーマリンクを変更できるようになり、変更後も変更前のパーマリンクから自動的にリダイレクトしてくれるようになります。
ちなみに、これらのプラグインは停止するともちろん転送されなくなったり、新パーマリンクにアクセスしても404になってしまったりと大変な事になるので、注意してくださいね。
もしくは、一括で全記事旧パーマリンクから、新パーマリンクへのリダイレクトをしてくれるプラグイン parmalink redirectを使うのも手です。
これはこのページが詳しいやり方が書いてあったので、参考になるかと。
おすすめのパーマリンクと変更の仕方まとめ
英語の投稿名か、シンプルな数字のパーマリンクが一番おすすめ
すでに記事が沢山あるサイトのパーマリンクの変更は必ずバックアップを取ってからやる事
旧パーマリンクにアクセスしても、新パーマリンクにちゃんとリダイレクトされるか、必ずチェックする事
パーマリンクの付け方も、あくまで読者目線に立って、
どの形が読者としても一番使いやすく分かりやすいかを考える事が大切です。
私の意見としては、短いほど使いやすくて良いなと感じます。
ただ、パーマリンクはSEOやアクセス数に大した影響はありません。
パーマリンクを変えただけで、アクセス量が全然変わるなんて事はないので、
過度に心配する必要はないです。
実際、スマホのアドレスバーには、基本的にサイトのアドレスしか表示されませんので、
パーマリンクを見る機会自体が減ってる事も事実です。
それよりアクセスを集めるのに大事なのは記事タイトルや記事の内容です。
すでに沢山記事がある場合は、過度に心配せず、そのまま今まで通りのパーマリンクを使って、記事の内容やタイトル、使いやすいブログデザインなどに力を入れましょう。
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というわけで、これを参考にパーマリンク設定してみてくださいね。