Laravelをレンタルサーバーにインストール/アップロードするには、次の方法のいずれかを使います。
- レンタルサーバーにターミナルでSSH接続し、ComposerからLaravelをインストールする。
- 自分のPC上にあるLaravelサイトを、FTPでサーバーにアップロードする。
- 自分のPC上にあるLaravelサイトを、GITを介してサーバーにコピー(デプロイ)する。
1はまっさらなLaravelをレンタルサーバーに直接インストールする方法。2と3は、PCで作ったLaravelサイトをレンタルサーバーにアップロードする方法だよ。
それぞれのメリットとデメリット、必要な道具を解説していくよ。
レンタルサーバーにまっさらなLaravelをインストールする場合
レンタルサーバーにまだ何も書いてない、まっさらなLaravelを直接インストールしたい場合は、ターミナルがまず必要になります。
ターミナルというのは、Windowsで言えば、コマンドプロンプトの事です。
サーバーとターミナルをSSH接続(暗号接続)して、コマンドでLaravelをインストールするという事になります。
ターミナルはRLoginやTeraTermなどを使います。
避けたい気持ちは痛いほど分かるよ。自分もそうだった。でも慣れるから大丈夫。一歩一歩急がば回れで覚えて行こう。
流れを説明すると、
- ターミナルのダウンロードとサーバーへの接続
- Composerのインストール
- Laravelのインストール
という手順になります。
まず、RLoginなどのターミナルをPCにインストールします。
そして、サーバーに接続します。接続の仕方はそれぞれのレンタルサーバーのウェブサイトに書いてあります。
接続が出来たら、そのターミナルを使って、まずはComposer(コンポーザー)をサーバーにインストールします。
Composerは、LaravelやLaravelのパッケージ(便利アイテム)をphp artisan なんたらかんたら~という呪文を入れるだけで、全自動インストールしてくれる、超優秀プログラムです。
Composer自身のインストールも、ターミナルに php7.2 composer.phar install という呪文を入れるだけで簡単にできます。(phpのバージョンは調べる必要がありますが、詳しくは実際のインストール手順記事で解説します。)
Composerをインストールできたら、今度はLaravelをインストールしたいURLのフォルダに行き、Laravel installのコマンド composer create-project "laravel/laravel=6.*" laravel を打てば、これまた勝手に全部インストールしてくれます。
例えば、abc.comというフォルダがサーバーにあるなら、そのフォルダにインストールすればOKです(publicフォルダではなく、直下にインストールします)。あとは、シンボリックリンクというのを設定する事で、ちゃんとABC.comでLaravelサイトが表示できるようになります。
ただ、あなたの場合はPC上でLaravelサイトをすでに作ってて、それをアップロードしたいというパターンかもしれないので、その方法も解説します。
レンタルサーバーにFTPでLaravelサイトをアップロードする方法
FTPでサーバーにアップロードする方法ですが、
- PCで作ったLaravelサイトの全フォルダを丸っとアップロードする
- ComposerでLaravelをサーバーにインストールして、書き換えたファイルだけ入れ替える
のどちらかを行えば、可能です。
先程と重複しますが、abc.comというフォルダがサーバーにあるなら、そのフォルダにアップロード(もしくはインストール)すればOKです(publicフォルダではなく、直下にインストールします)。あとは、シンボリックリンクというのを設定する事で、ちゃんとabc.comでLaravelサイトが表示できるようになります。
ただ、1つ大事な事として、FTPでアップロードを使おうとも、ターミナルでSSH接続はいずれにしても100%必須です。このシンボリックリンク作成もコマンドで作成する必要がありますし、Laravelを扱う上でも、migrationなどの作業で、コマンドを使う必要は多々出てきます。
FTPでアップロードできるから、ターミナルでのSSH接続がいらなくなるってわけじゃない事は注意してください。
でも、本格的に作ったサイトをアップロードするんなら、絶対GITが必要。というのもGITは毎回どのファイルの何行目を変更したかまで勝手に記録してくれるから、やっぱり元通りに戻したいって時もすぐに戻せるんだ。FTPじゃ手動でバックアップしなきゃいけないし、バックアップ忘れたら、戻せないでしょ?
→GITとFTPの違い。なぜわざわざGITを使う?初心者向けにやさしく解説。
レンタルサーバーにGITでLaravelサイトをコピー(デプロイ)する
これが一番多くの人に使われてるレンタルサーバーにLaravelを設置する方法です。
GITというシステムを使って、PC上で作ったLaravelサイトをそのまま丸っとサーバーに1分でコピーできるすんごいシステムです。
しかもGITは、毎回どのファイルをイジったか、何行目をどう変更したかまですべて記録してくれます。つまりGITがあれば、バックアップをしてなくても、元のコードがどんなコードだったかが分かるので、誤ってサイトを消してしまったり、コードミスがあっても元通りに簡単に戻せます。
GITを一言で言うなら「コードのバックアップを全部取ってくれるシステム」です。
GITHUBはそのバックアップを保存してくれるサイトで、GITを使うなら必須サイトとなります(無料プランで全部できます。)
このGITを使ってレンタルサーバーにLaravelサイトをコピーするには、
- GITをPCにダウンロード、インストールする
- SourceTreeをダウンロード、インストールする
- GITHUB無料アカウントを作成する
- SourceTreeを使ってPCのLaravelサイトをGITHUBにクローンする
- ターミナルを使って、GITHUBからレンタルサーバーにLaravelサイトをクローンする
- composer installというコマンドを使って、vendorフォルダをインストールする
- シンボリックリンクを使ってURLと紐付ける。
こういう流れになります。クローンっていうのは、全コピするって事です。
GITでサーバーにアップロードをちゃんと理解するなら、この記事から↓
GITとGITHUBとは?全く分からない初心者向けに図入りでやさしく解説!
GITでLaravelサイトをアップロードする手順はこちら↓
GITでレンタルサーバーにアップロード。やり方とコマンドを完全解説!
というわけで、レンタルサーバーへのLaravelのインストール、アップロードの仕方の流れ、なんとなく掴めたでしょうか。
まずは、練習がてら、ターミナルのインストールとサーバーへのSSH接続から始めてみてください。これがないと、どれもできないので。